【お家のお悩み解決 – 障子編 – 】プライバシーを守りたい!部屋を明るくしたい!などのお悩みにあった5つの障子紙ご紹介。特徴や選び方/商品例付き

「部屋をもっと明るくしたいけれど、外からの視線も気になる・・・」

「障子を閉めても外の景色を楽しみたい!」

「日差しを遮る障子で朝ゆっくり眠りたい・・・」

などと考えたことはありませんか?

日本家屋の建具の一つである障子ですが、現在は昔ながらの和紙の商品だけではありません。進化、改良されプライバシー保護や明るさの調節などさまざまな機能を持った種類があるのです。

この記事では、プライバシーや明るさに対応した障子紙の種類や特徴、選び方を詳しく解説します。あなたのニーズにぴったりな障子を見つけて、快適な和の空間を手に入れてください。

目次

そもそも、障子とは何か?

障子とは日本家屋の建具の一つで、縁側やサッシ窓に設置され間仕切りの役目をはたします。光を室内に取り入れ、外からの視線を遮ぎるのです。

障子紙の役割

最近では、プラスチック製のも障子紙などもありますが、従来の和紙が張られた障子は、断熱性や調湿性、採光性にとても優れています。

和紙は光を拡散する働きがあるため、部屋の隅々まで明るくします。一方、その高い採光性がまぶしいと感じられる方もいらっしゃいます。和紙は破れやすくお子様やペットのいるご家庭ではメンテナンスに手間がかかることもあります。 現在では、通常の和紙が張られた障子以外にもさまざまな機能を持った障子紙が開発されています。

障子の種類

障子の代表的な種類には以下の5つがあります。1つずつ簡単に説明いたします。

荒組障子/水越障子、縦繁障子、横繁障子、腰付障子/腰板障子、猫間障子、雪見障子

荒組障子/水越障子

『荒組障子』は、もっとも一般的な障子で、全面に和紙を張った障子です。

障子といえば多くの方が、この荒組障子/水腰障子をイメージするでしょう。腰がないことから、腰無し障子とも呼ばれています。

腰というのは、障子の下部にある板のことで、足が当たって障子紙を破らないようにするためだったり、障子紙に雨が当って破けないようにするためなどの理由から取り付けられていたのものになります。

荒組障子/水越障子について、知りたい方は以下記事をご参照ください。

縦繁障子

『縦繁障子』は、縦方向の組子が細かくたくさん入っている障子の種類になります。

関西地方で特に使われている障子の種類で、玄関の引戸などでもよく使われています。組子が縦に細かいため、障子全体をスマートに見せる効果があります。また、「繁(しげ)」とは、細かいものが横に連続して並んでいることを指します。

縦繁障子について、知りたい方は以下記事をご参照ください。

横繁障子

『横繁障子』とは横組障子が変形したもので、組子を横に細かく入れた障子のことを指します。一般的な障子の横子を更に半分の間隔で細かく入れてあり、その数は16〜18本程です。

主に関東地方で好まれ、横の組子が多く組まれているので横への流れを強く感じることができ、奥行きを広く見せる効果があります。

横繁障子について、知りたい方は以下記事をご参照ください。

腰付障子/ 腰板障子

障子の下部に木の腰板が設けられている障子を『腰付障子(腰板障子)』と呼びます。腰板上部の障子部分は写真のように縦繁障子のようなものや水越障子のようなものなどさまざまございます。

腰板は、昔は雨や風を避けるのが主の目的であったため60〜70㎝ほどの高さがあありましたが、年月が経つにつれ部屋の仕切りとしての役割が主要になり高い腰板は不要になったため、現在では30㎝程度の腰板が一般的になりました。現在は、足が当たって障子紙を破らないようにするための役割として使われることが多いです。

腰付障子/ 腰板障子について、知りたい方は以下記事をご参照ください。

猫間障子

障子の下部が開閉して猫が出入りできるようにした障子になります。

猫間障子の名前の由来は猫のいる間(部屋)という意味があります。猫が部屋を自由に出入りすることを目的として作られ、本来はガラスははめ込まれていませんでした。

しかしながら、何もついていないことで気密性が悪くなり、部屋の温度が適温に保たれなくなることで猫が通る役割が薄れてきたため、ガラスがはめ込まれたと言われています。

そのため、現代の猫間障子は雪見障子と非常に見た目が似ており違いがわからないというお声をよくいただきます。

見分け方としてはガラスの部分に開閉できる小さな障子があれば『猫間障子』。なければ『雪見障子』と見分けていただければよいです。

雪見障子

『雪見障子』とは、障子の下半分くらいにガラスがはめ込まれており、障子を開けなくても外の景色が見える風情ある障子です。

一般の障子は外を見るためには戸を開けなければなりませんが、雪見障子はその名の通り、戸を開けなくても外の庭に積もる雪を眺めることができます。ガラス部分には何もついていないものが一般的ですが、地方によってはガラス部分に上下に開閉できる「子障子(こしょうじ)」が取り付けられているものもあります。

現在は、この「子障子(こしょうじ)」が取り付けられているものが多く見かけられるので雪見障子と猫間障子の線引きがわかりづらくなってきたように思えます。

雪見障子について、知りたい方は以下記事をご参照ください。

「プライバシーの保護」と「明るさ」に配慮した障子紙の種類と特徴のご紹介

障子には「部屋の中をもっと明るくしたい」「外からの視線が気になる」「障子を閉めたまま外の景色が見たい」「明るすぎて眠れない」などのお悩みがあるかもしれません。

ここでは、とくにプライバシーと明るさに対応した以下の5つの障子紙の特徴やおすすめ商品を紹介します。

【障子紙の種類によるプライバシー保護と明るさ】

スクロールできます
 プライバシーの保護と明るさに配慮した障子紙の種類プライバシー保護明るさ
明るい障子紙
ガラス障子
透明の障子紙(プラスチック障子紙)
遮光障子紙
レース障子紙

おすすめ商品 ①:明るい障子紙

部屋の暗さが気になる方に、おすすめなのが通常の障子紙よりもより外の光を取り込み部屋を明るくする採光性に優れた「明るい障子紙」があります。

【特徴】

白色度が高く、光を効率的に反射するため、部屋全体を明るくできます。

反面、白色度が高いことで無機質に白く感じ、障子の穏やかで優しい明るさや落ち着いた部屋の雰囲気を求める方には不向きでしょう。

【おすすめの方】

  • 日当たりの悪い部屋を明るくしたい方
  • リビングやダイニングなど家族が集まる空間を明るくしたい方

【商品例】

おすすめ商品 ②:ガラス障子

ガラス部分が透明で外の景色が見えるデザイン性が高い障子です。

【特徴】

障子の一部または全体にガラスが使用されているものをガラス障子と呼びます。下半分がガラスになった雪見障子やガラスを額縁に入れたようなデザインの額縁障子などがあります。ガラス障子のメリットは、透明なガラスから外の景色を楽しめることです。すりガラスなど透けないガラスを使用していれば、デザイン性に富んだガラス障子になります。

ガラス素材は、比較的安価で熱に強く丈夫で劣化しにくいため長期間美しく使用可能です。しかし、ガラスは熱の伝導率が高いため障子の断熱性が弱まり外の気温が低いと部屋の気温も下がったり、結露しやすいなどのデメリットがあります。また、障子に合わせて薄いガラスが使用されているため割れやすいことも。

お子様のいるご家庭などではアクリル板を使用すると割れにくく安心です。ガラスからアクリル板への交換は、DIYでも可能ですが交換中にガラスが割れたりアクリル板のカットが難しかったり。専門業者への相談がおすすめです。

【おすすめの方】

  • 外の景色が見たい方
  • デザイン性の高い障子を望まれる方
  • 長く美しく使える障子を望まれる方

【おすすめ商品】

おすすめ商品 ③:透明の障子紙(プラスチック障子紙)

透明の障子紙をインターネットで検索すると、プラスチック障子紙が出てきます。プラスチック障子紙とは、和紙をプラスチックでコーティングしたものです。プラスチックは透明ですが、中に和紙が挟まれているので、プラスチック障子紙自体は透明ではありません。
(逆に、プラスチックを和紙で挟んだ商品もあります。)

【特徴】

プライバシーと明るさに関しては、通常の障子紙と変わりありません。しかしプラスチックでコーティングされているため、水拭きができる、丈夫で破れにくい、燃えにくいなどの特徴があります。さらにUVカット加工がされているものも。

しかし、プラスチック障子紙は和紙に比べ通気性が悪いため、窓と障子の間に湿気が溜まりやすく結露が発生することもあります。放置するとカビの原因になりますので、こまめに結露を拭き取るなどの対策が必要です。また、質感も和紙とは変わってくるため伝統的な和紙の障子紙をお求めの方には不向きです。(商品により、和紙に近いものもあります)

【おすすめの方】

  • 破れにくい障子紙をお探しの方
  • 水拭き掃除ができる障子紙をお探しの方
  • UVカット加工が欲しい方
  • ペットの引っ掻き傷などのいたずらに困っている方

【おすすめ商品】

透明な障子紙はないため、障子を透明にするためにDIYで障子紙の代わりにガラスシートを両面テープやホチキスなどで貼り付ける方法があります。しかし、障子本来の調湿性などの機能が失われるほか、障子の枠を傷めてしまうなどのデメリットがあるためおすすめしません。対策やご不明点はお近くの専門店にご相談ください。

おすすめ商品 ④:遮光障子紙

障子はもともと外の明かりを程よく取り入れられる建具です。

そのため障子から入る光が明るすぎてお困りの方におすすめなのが遮光障子紙です。

【特徴】

遮光機能により、外からの光を遮れます。

商品によっては1級遮光カーテンと同レベルの機能を持つものもあり、外から中が見えにくいためプライバシーに配慮したい人にも向いています。

遮光機能により、室内のたたみや襖、家具などの日焼けを防げることもメリットです。半面、室内が暗くなるため明るい室内をお望みの方には不向きでしょう。

【おすすめの方】

  • 朝日がまぶしくてゆっくり眠れない方
  • 和室の日焼けを防ぎたい方
  • 外からの視線が気になる方

【おすすめ商品】

おすすめ商品 ⑤:レース障子紙

障子を閉めたまま外の風を入れたいとお考えの方におすすめの障子です。また、障子を開けずに外の景色を楽しめます。

【特徴】

レース障子紙は、通気が良いので網戸が不要です。汚れたら水洗いができ、変色しにくいため長持ちします。外から中は見えにくいですが、中から外の景色が楽しめます。

しかし、夜間、部屋の明かりをつけると外から中が見えやすくなるデメリットも。

おすすめの方

  • 通気性の良い障子をお探しの方
  • 中から外の景色を眺めたい方(鮮明には見えません)
  • 外から中は見えにくくしてプライバシー保護したい方(昼間)
  • 破れにくく丈夫な障子をお探しの方
  • 変色しにくく長持ちする障子をお探しの方

【おすすめ商品】

まとめ

この記事では、プライバシー保護と明るさ調整に対応した、5種類の障子紙をご紹介しました。

  • 部屋を明るくしたいなら、 明るい障子紙
  • プライバシーを守って遮光したいなら、 遮光障子紙
  • 外の景色を楽しみたいなら、 ガラス障子
  • 丈夫で長持ちさせたいなら、 プラスチック障子紙
  • 風通し良く外の景色を楽しむなら、 レース障子紙

あなたのニーズに合った障子紙を選び、快適な和の空間を実現しましょう。

もし、障子紙選びや貼り替えでお困りのことがあれば、専門業者に相談してみるのがおすすめです。DIYに挑戦するのもよいですが、専門家に相談する方がより確実で、仕上がりも保証されるため安心です。一度、近くの襖・障子張替え専門店に相談してみてください。専門業者は、あなたの部屋の状況や好みに合わせて、最適な障子紙を提案してくれます。

新築の家を建てられる方や、既存の住宅に和室を取り入れたいとお考えの方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

襖・障子・網戸・畳以外にも、数多くのリフォーム実績がございます。お家のお悩みがあれば、まずはお気軽に弊社『家美装 -IEBISOU- 』までご相談ください。

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