【窓ガラスの熱割れ(ねつわれ)はなぜ起こる?】原因や防止する方法を詳しく解説!

冬に起こりやすい家のトラブルは、結露・凍結・ヒートショックなどがありますが、それだけではありません。

窓ガラスの「熱割れ(ねつわれ)」という言葉をご存じでしょうか?

熱割れは特に寒い冬に起こりやすく、気づかないうちに窓ガラスにヒビが入っていることもあるので注意しなければならない問題です。

今回は、そんな冬の寒い日に起こりやすい熱割れについて、原因や対処法などを詳しく解説していきます。また、熱割れしたガラスと、通常の破損したガラスの違いについても解説していきます。

窓ガラスの熱割れが起きたことがある方も、これから熱割れを防ぎたい方もぜひ参考にしていただけると幸いです。

目次

窓ガラスの熱割れとは?

熱割れとは、

直射日光や室外機の熱などによってガラスが温められ、その温度差により窓ガラスが自然に割れてしまう現象のこと」です。

特に冬の寒い朝、日光が当たりやすい東南向きの窓に多いようです。

また一般的に、普通の窓ガラスは表面の温度差が60℃以上になるとガラスが熱に耐えられなくなり、割れることが多いと言われています。

外の冷たい空気で冷えた窓ガラスに直射日光が当たると、中央部分は急速に温度が上がり熱で膨らんでいきます。一方、サッシに隠れている部分の周辺部分は、熱の影響を受けないため温度上昇が遅く膨張することはありません。

そのため、1枚のガラスの中で膨張する場所と膨張していない場所とで引張応力(ひっぱりおうりょく)が生じてしまいます。それにより、ガラスの弱い部分から亀裂が入り熱割れが生じていまいます。これが、熱割れが起こるメカニズムになります。

引用元:AGC GlassPlaza 様

熱割れの4つの原因

熱割れの原因はガラスに「温度差が生じることで起こる」とお伝えしましたが、その他にもいくつか原因はあります。

この章では、温度差以外の熱割れの4つの原因について解説していきます。

熱割れの原因 その1:窓ガラスの経年劣化

熱割れする窓ガラスの大半は経年劣化したものだと言われています。

ガラスも10~15年ほど経つと紫外線の影響や細かい傷などの確認しづらい劣化が起きてきます。

よって強度が弱くなったガラスは少しの膨張にも耐えることができず、ひび割れが発生してしまいます。

熱割れの原因 その2:窓ガラスに貼ってあるフィルムの影響

外からの目隠しや断熱のために、窓ガラスに窓用のフィルムを貼っている方も多いのではないでしょうか。

特にスモークタイプのフィルムや色つきのフィルムは太陽光を反射する機能が備わっていないため、熱がこもりやすくなり熱割れを引き起こす可能性があります。

一方で、太陽光を反射するミラーフィルムは熱を帯びることがないので、熱割れが起こりにくいと言われています。

窓用フィルムにもさまざまな種類がありますので、購入を考えている方はご注意ください。

熱割れの原因 その3:窓ガラスが網入りである

マンションやアパートのお部屋でよく見るこの窓ガラスは、網入りの窓ガラスと言い、ガラス内部にワイヤーが組み込まれているガラスです。

一見、ワイヤーが入っているので頑丈そうで熱割れもしにくそうですが、ガラスの内側に張り巡らされているワイヤーは、ガラスより膨張率が高い素材のため熱の影響を受けやすく、熱割れする確率が高いです。

直射日光が当たり熱を吸い込んだワイヤーはガラスよりも膨らむ力が働くので、ガラスよりも伸びようとします。

その伸びに耐えきれなくなると熱割れを起こしてしまうことがよくありますのでガラス選びもものすごく重要になります。

熱割れの原因 その4:遮光カーテンの影響

遮光カーテンなどの遮光性があるものは、熱を吸収しやすくカーテンと窓ガラスの間に熱が滞ってしまうことにより、熱割れを引き起こしてしまうことがあります。

遮光カーテンによる熱割れのケースは少ないですが、近年は異常気象が発生することも以前よりも発生頻度は多くなっているように感じられます。

特に夏は、温暖化の影響で年々最高気温が上がっていますので、暑い時期の遮光カーテンの使用にはご注意ください。

遮光カーテン利用する際は、ガラスとカーテンを密着させないようにしたり、間にレースのカーテンを挟んだりするなどしてなるべく熱がこもりにくい工夫をすると熱割れの発生頻度も減らすことができます。

熱割れした窓ガラスの判別方法・見分け方

熱割れしたガラスかどうかを見極めるには、ヒビの入り方によって判断することができます。

熱割れした窓ガラスは、「ガラスの端の部分から直角にヒビが入り1本の線のように割れ始めているのが特徴」です。

また、1本のヒビから枝分かれのようにヒビが入ることもあります。この場合は、1本のときよりもさらに大きな温度差が生じていたということになります。

反対に、物が飛んできたりして割れてしまったガラスは、「衝撃を受けた個所を中心とし放射線状にヒビが入るのが特徴」です。どちらもヒビの入り方が全く異なるので判別するのはそこまで難しくありません。

熱割れでヒビが入ったガラス①

熱割れでヒビが入ったガラス②

衝撃によってヒビが入ったガラス

窓ガラスの熱割れを防止する4つの対策

窓ガラスの熱割れを防ぐためには、未然に対策を取ることが大切です。

この章では、熱割れを防ぐための対策を4つご紹介していきます。

熱割れ防止対策①:温度差がでないようにする

窓ガラスの熱割れの一番の原因はガラスに温度差が生じることなので、できる限り温度差が発生しないように工夫する必要があります。以下の方法ならすぐにでも実施することができます。

  • 窓ガラスにカーテンや家具が触れないようにする
  • 結露がついたらこまめに拭き取る
  • 熱を吸収しやすいフィルムを貼らない

熱割れ防止対策②:室外機を窓ガラスに近づけない

室外機の風が当たる方向に窓ガラスがあると熱割れの原因となります。

そのため、室外機はできる限り窓から離れたところに設置することが大切です。

しかし、エアコンを設置した後は室外機を自分で移動させることはできないので、エアコン専門店に依頼することをおすすめします。

熱割れ防止対策③:窓周辺のメンテナンスをする

窓のレールやゴムパッキンなど、窓周辺の掃除をすることも熱割れ防止につながります。

窓周りが汚れていると結露の水分やほこりが溜まりやすく、それを放置するとサッシにある水分を抜く穴が塞がってしまいます。

その結果、水分の逃げ場が無くなり結露でできた水が滞留し窓の温度差がより広がるひとつの原因になります。

その気温差から熱割れにつながることもあるのでこまめに窓周辺の屁ンテナンスをすることが大事になります。

熱割れ防止対策④:耐熱強化ガラスに変更する

現在、網入りの窓ガラスを使用しているご自宅は、耐熱強化ガラスへ変更することも選択肢のひとつです。

耐熱強化ガラスは熱に強いのはもちろんのこと、衝撃にも強いという性質を持っています。

通常の窓ガラスよりも費用はかかりますが、耐熱強化ガラスは衝撃にも強いので防犯や震災などのために耐熱強化ガラスに変える方もいらっしゃいます。

もし、窓ガラスが熱割れでヒビまたは割れてしまったら?

もし、窓ガラスが熱割れしてしまった場合は、なるべく早くガラス業者など窓周りの専門店に相談し、修理や交換の依頼をするようにしてください。お近くの工務店やリフォーム業者、便利屋さんなどでも窓の交換を対応してくれると思いますので是非お近くのお店にご相談してみてください。

窓ガラスのヒビを放置しておくと突然割れたりする恐れがあるため非常に危険です。

業者に見てもらうまでは、自分で破片の処理をするなどの応急処置をしておかなければなりません。ガムテープや養生テープを使用し、ヒビに合わせて貼っておきます。ヒビが大きければ上から段ボールで押さえ、その上からテープを貼り固定しておきます。

※ケガには十分にお気をつけください。危ないと思ったら、無理に触らず修理・交換依頼できるお店にすぐご相談ください。

また、破片が落ちているようであれば軍手などで手元を保護し、ホウキや掃除機などを使い細かいガラスの破片なども処理をしておくことで二次被害も避けられますので、無理のない程度に片付けることお勧めいたします。

冬は冷気が侵入しやすく、防犯上の危険性も高くなるため、できるだけ早く修理もしくは交換するようお願いいたします。

窓ガラスが熱割れしたらまずは専門店へ

ガラスの割れを発見したら、まずは専門店に連絡し相談することをおすすめします。

先ほども説明したように、ガラスの熱割れかどうか見極めるポイントは「ヒビの入り方」になります。

以下のような場合は熱割れの可能性が高いので特徴として覚えておくと役立ちます。

  • ガラスの端から直角にヒビが入っている
  • ヒビが1~2本入っていて、ヒビが蛇行しているように見える
  • ヒビが木の枝のように分岐している

また、ガラスの熱割れを専門店に相談するメリットは以下などがございます。

  • ガラスの交換や修理の経験が豊富にある
  • 作業の際、失敗のリスクがない
  • 作業の際、危険性がない
  • 時間や手間がかからない
  • 窓ガラス以外の相談もできる(玄関やドア・戸など)
  • 保証制度が充実している ※会社やお店により異なるため、必ず事前にご確認ください!!

その他にも、安心して依頼できる専門店かどうかを判断するためにGoogleマップなどで店舗の口コミや評価を見たり、SNSやエゴサーチして評判を調べてみることをおすすめいたします。

まとめ

今回は窓ガラスの熱割れについて、原因と対処法を詳しく解説しました。

熱割れは、寒い冬や暑い夏など温度差によって生じることが多い現象です。熱割れを放置しておくとヒビがさらに広がり割れやすく、強度も弱くなっているので少しの衝撃で割れてしまう可能性が高いのでケガのリスクも高まります。

普段から熱割れを防ぐためには、窓ガラス周りのメンテナンスや外の室外機の向き、カーテンの取り付ける位置に気をつけるなど自分でもできる対策をおこないできるだけ熱割れが起こりにくい環境をつくるようにしておくことが非常に大切です。

もし、熱割れが発生してしまったらまずは床に破片が落ちていないか確認し、軍手などで手元を保護して破片を拾い、ホウキや掃除機などを使い細かいガラスの破片なども処理をしておくことで二次被害も避けられます。無理のない範囲で片付けることお勧めいたします。

また、ひび割れ部分にテープを貼り付けられそうであれば貼り付けるなど応急処置を行い、早めに専門店に相談するようお願いいたします。


弊社『家美装 – IEBISOU – 』は、ふすま・障子・網戸・畳の張替え専門店です。

張替え業以外にもリフォーム業も得意としており、張替えのご依頼から始まり、ちょっとしたお家の修理や改築・大きなリフォームのご依頼までお客様の環境やタイミングに合わせて、お家のお困りごとを弊社1社で丸っとご対応させていただいております。

現在は以下3店舗を運営しております。

  • 家美装 柳川・大川店
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張替え業以外のリフォーム関連のご依頼では以下のようなお家のお困りごとを対応しています。
詳しい実績やご依頼のご相談はいつでもお気軽に家美装までお電話ください。

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スタッフ一同心よりお待ちしております。

家美装 オーナー 吉田 亘児

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