【特集:おしゃれな障子紙 10選】デザイン性抜群!和室がオシャレになる現代風障子紙をご紹介

和室と言えば障子(しょうじ)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?障子は格子(こうし)と呼ばれる縦横に組まれた木枠に障子紙(しょうじがみ)が貼ってある建具のことです。障子は平安時代ごろに誕生し長い歴史があり、日本家屋にはかかせません。

しかしながら、和室がある日本家屋は近年減りつつあるので目にする機会もあまりなく、障子が貼ってある部屋は何となく古臭いイメージと思われがちです。ですが、障子がある部屋は日本人が快適に暮らすための知恵がたくさん詰まっており、メリットがたくさんあります。

また、障子紙は白が一般的ですが現在ではさまざまな色やデザインがあることをご存じでしょうか?障子紙のデザインを替えるだけでも部屋の雰囲気をがらりと変えることができ、今風のオシャレな部屋に変えることができます。

この記事では、おしゃれで今風の障子紙デザインを特集していきます。これからマイホームを購入し、和室を作る予定の方もご自宅に和室があり障子の貼り替えを考えている方も和室のアップデートができますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

障子がある和室の魅力とは?

障子は一般的にサッシ窓内や縁側などに使われることが多いですが、間仕切りとしても使用されます。障子は外部からの視線を遮りつつそとの光を柔らかく取り入れることができるため、閉めた状態でも部屋が暗くなることがありません。

また、障子にはカーテン以上の断熱効果があると言われています。そのため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。そのため、冷暖房を効率よく効かせることができ、省エネにもつながります。

さらに障子は調湿効果や通気性も良いので、熱がこもりにくくカビが生えにくいというメリットがあります。このように障子がある和室には心地よい暮らしにはかかせないさまざまなメリットがあります。

障子紙とは?

障子紙(しょうじがみ)とは格子状の木枠に貼り付ける紙のことです。障子紙の種類は、手漉き和紙・機械漉き和紙・プラスチック和紙などさまざまです。

手漉き和紙は楮(こうぞ)と言われる原料を職人が1枚1枚手作業で漉いて作られます。そのため大量生産はできません。また天然繊維のみで作られる和紙なので、最高級の障子紙とされています。

機械漉き和紙はその名の通り、機械を使ってパルプやマニラ麻などの原料を漉いて作られます。そのため大量生産が可能で、手漉き和紙に比べると安価なのが特徴です。

プラスチックでできている障子紙は、和紙の両面にプラスチックが貼ってあります。和紙の障子紙より強度があるので破れにくく、色あせも少ないのがメリットになります。耐久性が強いので、ペットや小さなお子様がいるご自宅にも向いており、お手入れも簡単なところも魅力のひとつです。

このように、ひとえに障子紙といってもさまざまな種類があります。

障子の種類の紹介

障子には大きくわけて6タイプの種類があるのでご紹介していきます。ご自宅の障子がどれにあてはまるのかを確認しながらご覧ください。

雪見障子(ゆきみしょうじ)

雪見障子は、障子の下半分くらいにガラスがはめられている障子のことです。

その名の通り部屋にいながら外に降り積もる雪を見ることが目的で作られました。

雪見障子は、ガラス部分に上下に開閉できる小さな小障子がついている「猫間障子(ねこましょうじ)」と似ています。

ですが、雪見障子は小障子がついていないものが一般的なようです。地方によっては、ガラス部分に上げ下げできる小障子がついているタイプもあるそうです。

猫間障子(ねこましょうじ)

猫間障子とは障子の下半分くらいの位置に、左右もしくは上下に開閉できる小障子がつけられている障子のことを指します。

現在の猫間障子は、この小障子の部分にはガラスがはめこんでありますが、昔はガラスははめ込まれていませんでした。それは猫がいる部屋に障子をつけると、猫が部屋を出入りする際に障子を破ってしまうという理由からのようです。

また、ガラスのない障子を少し開けておくことで、猫が部屋を自由に出入りできるようにしていたからだと言われています。

しかし、現在ではガラスがはめ込まれた猫間障子が一般的です。ガラスがはめ込まれるようになったのは、時代が進むにつれ猫の通り道であることの意味があまりなくなってきたことと、ガラスのない障子は部屋の気密性が悪くなるという理由からです。

荒組障子(あらぐみしょうじ)

荒組障子は、別名「荒間障子(あらましょうじ)」「大荒組障子(おおあらぐみしょうじ)」と呼ばれることもあります。

障子の基本の設計となる横組障子(よこぐみしょうじ)の中でも、縦と横の組子(くみこ)の数を少なくした障子のことです。

一般的な木造住宅などで良く目にするのがこの荒組障子で、シンプルな設計なので和洋どちらの部屋でも合うのが特徴です。

縦繁障子(たてしげしょうじ)

縦繁障子は、縦方向の桟(さん)が多く組み込まれている障子です。この繁(しげ)というのは、細かいものが一定の感覚で連続して並んでいることを指します。

縦繁障子は特に関西地方で好まれている傾向にあり、組子が縦に長いので視覚的に全体をスマートに見せる効果があります。玄関の引戸などで良く使われているのがこの縦繁障子です。

横繁障子(よこしげしょうじ)

横繁障子は縦繁障子とは反対に、横に桟が細かい間隔で並んでいる障子のことです。こちらは主に関東地方で好まれており、横に多く桟が入っていることで奥行きを広く見せてくれます。

一般住宅で使用されることもありますが、茶室や書院・寺院でもよく目にすることが多い障子です。

腰付障子(こしつきしょうじ)

腰付障子は、障子の下の方に腰板(こしいた)と呼ばれる板が張られた障子のことを指します。

この腰板があることで開閉時につまずき、足が障子に当たってしまっても障子紙が破れてしまうということがありません。

昔の家屋は外部に面したところに部屋があり、風雨が入ってくることも多かったため腰板がない障子はすぐ破れたり劣化しやすいため、その対策として高めの腰板がつけられたと言われています。

現在では、一般的な障子と同じように部屋の間仕切りとして使われることが多くなったので、元々60~70㎝あった腰板も約30㎝ほどの高さになっています。

障子各種類の比較表

スクロールできます
障子の種類    特徴メリットデメリット
雪見障子障子の下半分くらいにガラスがついている・障子を全開しなくても外の景色が見える
・ガラスから光を取り込める
・落ち着きや癒しを感じられる
・外からの視線を遮断できる              
・ガラスが割れたときに危険
・ガラス部分の断熱性が弱まる
・桟にホコリが溜まりやすい
・メンテナンスが難しい
・ガラスの重みが開閉の妨げになる
・障子紙が破れやすい
・障子紙が日焼けしやすい          
猫間障子障子の下部分に上下または左右に開閉できる小障子がついている・外からの視線を遮断できる
・ガラスから光を取り込める
・障子を全開しなくても外の景色が見える
・ガラスが割れたときに危険
・ガラス部分の断熱性が弱まる
・桟にホコリが溜まりやすい
・小障子のメンテナンスが難しい
・障子紙が破れやすい
・障子紙が日焼けしやすい
荒間障子縦と横の組子が少ない数で組み込まれている・組子の数が少ないのでスッキリ見える
・和洋どちらでも合わせやすい
・モダンな雰囲気を演出
・外からの視線を遮断できる
・断熱効果が高い
・桟にホコリが溜まりやすい
・水拭きができない
・障子紙が破れやすい
・障子紙が日焼けしやすい
縦繁障子縦の組子が連続してたくさん並んでいる・部屋がすっきりスマートに見える
・縦の桟が多いので障子の強度を高めてくれる
・上下が強調されるので室内の高さを演出できる
・外からの視線を遮断できる
・断熱効果が高い
・桟にホコリが溜まりやすい
・水拭きができない
・障子紙が破れやすい
・障子紙が日焼けしやすい
・桟が多いためお手入れに手間がかかる
横繁障子横の組子が連続してたくさん並んでいる・部屋の奥行きが広く見える
・外からの視線を遮断できる
・断熱効果が高い
・モダンなデザインにもマッチする
・桟にホコリが溜まりやすい
・水拭きができない
・障子紙が破れやすい
・障子紙が日焼けしやすい
・桟が多いためお手入れに手間がかかる  
腰付障子障子の下部分に30㎝程度の腰板が張られている・腰板部分が目隠しになる
・絵が書かれているデザインもある
・腰板があるため下部の障子紙がやぶれにくい
・外からの視線を遮断できる
・断熱効果が高い  
・桟にホコリが溜まりやすい
・水拭きができない
・障子紙が破れやすい
・障子紙が日焼けしやすい
  

オシャレな障子紙デザイン10選

こちらでは、おしゃれな今風の障子紙デザイン10選をご紹介していきます。
障子の張替えや和室作りにぜひお役立てください。

①:ストライプ柄

令和の障子紙は通常の障子紙よりも少し長めに作られているので、高さのある障子にも対応しています。

また、UVカット効果が高いので、紫外線が当たりやすい部屋でも安心して使うことができます。

ストライプは、精神を引き締める効果が期待できるので書斎や勉強部屋などにもおすすめの柄です。

②:桜柄

こちらもUVカット効果が高く、耐久性が高い令和の障子紙です。

両面テープもついているのでDIYでの張り替えも簡単に行うことができます。

桜の柄は浄化パワーと良い運気を取り込むと言われています。

また柔らかい色合いは見ているだけでも癒されるので、桜好きな方におすすめです。

③:カラー障子紙

障子紙と言えば白のイメージが強いですが、このようなカラー障子紙も販売されています。

カラー展開は10色なので、ご自分の好みに合わせてお部屋を素敵に演出することができます。

固定概念を払拭し、おしゃれで個性的な和室造りをしてみてください。

④:北欧フラワー柄

令和の障子紙には北欧柄もあります。北欧柄は落ち着いたナチュラルな色合いが特徴。

2.3色で構成されることが多く、この独特な色使いに和やかでどこかホッとする気持ちになります。

北欧柄も種類はさまざまですが、こちらのフラワー柄はイエローがメインの色使いで、お部屋を明るく演出してくれます。

⑤:シャボン玉柄

令和の障子紙は、高いUVカット効果と表面が特殊製法で作られており、強度がとても高いのが特徴です。

シャボン玉柄は見るだけでも子供の感覚発達になります。

シャボン玉の輝きや虹色は視覚的な刺激を与え色彩感覚を養うので、特にお子様のお部屋におすすめです。

⑥:ミッキーモチーフ柄

こちらは楽天ランキングでも1位を獲得している2枚セットの障子紙です。

ドット柄風のミッキーは、可愛らしすぎないので小さなお子様だけでなく、大人の部屋にも向いています。

丈夫なペーパー素材でできており、DIYにも適しているところも魅力があります。

⑦:ファインディング・ニモ柄

こちらは小さなお子様向けのディズニーキャラクター、ファインディング・ニモ柄の障子紙です。

ブルーとオレンジの色使いなので、お部屋が明るく健康的に見えます。

通常の障子紙より4倍の強度で、ノリで貼ることができるタイプです。

⑧:和モダン 新感覚障子紙

こちらは、障子紙には和紙の繊維や金粉・銀粉がちりばめられている新感覚障子紙です。

障子枠ひとつひとつに違う色が施されている、ありそうでないデザイン。

カラフルですが落ち着きがあり、お部屋が和モダンでおしゃれな雰囲気になりそうです。

⑨:ハーブ柄

こちらも令和の障子紙シリーズです。

白地にシンプルなハーブの小花柄が描かれるだけで、明るく和モダンで現代風障子紙になります。

小花柄は可愛らしさと落ち着きを兼ね備えていますので、女性や女の子のお部屋にいかがでしょうか。

⑩:透かし風模様

こちらの透かし風模様の障子紙は、白を基調としているのでシンプルかつお部屋を明るく演出してくれます。
透かし模様の種類は6つあるので、ご自分の好みに合わせて選ぶことができます。

お部屋が落ち着きのある雰囲気に仕上がるので、性別や年齢関係なくマッチしそうな障子紙です。

障子を張り替えるタイミングについて

こちらでは、障子紙を張り替えるベストなタイミングについて解説していきます。

障子紙は普段置かれている状況や使われている障子紙の種類によっても違ってきますが、目安として参考にしてみてください。

①:張り替えは5年が目安

通常の障子紙であれば、障子の設置場所や使用頻度により大きく変わりますが、一般的な張り替え目安は5年くらいと言われています。

ですが、パルプ紙でできている安価な障子紙は紫外線で色あせをしやすいので劣化がひどいときは早めの張り替えがおすすめです。

また、シミやたるみが目立つようになったりカビが生えていたりする場合も5年以内で張り替えをしたほうが確実です。張り替え時に、何の素材の障子紙を使っているかを把握し、劣化具合を普段からよく見ておくことも大切なポイントになります。

②:雨の日

障子紙の張り替えは、雨の日または雨の日の翌日がいいとされています。

障子紙を張り替えるためには、紙がたるまないように作業していく必要がありますが、雨の日は湿気が多いため障子紙が適度に水分を含み、障子紙がほど良く伸びてきれいに貼ることができます。

そして翌日晴れになると障子紙がしっかり乾き、ピンと伸びてくれます。

③:来客の予定があるとき

ご自宅に来客があるときに障子紙の張り替えをするのもおすすめです。

障子紙は部屋の雰囲気に指し響くので、少しでも破れていたり劣化していたりすると来客時に悪い印象を与えてしまいます。

来客の場合、大抵の場合スケジュールは決まっていることが多いので、障子を張り替えるタイミングを迷う方は来客に合わせて行うのもひとつの手段です。

障子の張り替えは専門店がおすすめ

ご紹介した障子紙は、DIYでの張り替えが可能なものが多いですが、張り替えは専門店に依頼をするのがおすすめです。

専門店に依頼をおすすめする理由として、

  • 手間や時間がかからない
  • キレイな仕上がりにしてもらえる
  • アフターサービスが充実している
  • 専門的な道具を用意する必要がない
  • 障子の取り外しが難しい

悪徳業者にご注意ください

ここでは、悪徳業者に騙されない良い専門店選びのポイントをお伝えしていきます。

以下のようなことに注意し、張り替え専門店を選んでみてください。

  • エゴサーチをする
    店舗の名前を探し、口コミや評価などを調べてみる。
  • 実店舗があるか
    店舗としてちゃんとしたお店を構えているか確認する。
  • 近くに店舗はあるか
    お店が近い方がすぐに駆けつけてくれるので、遠くても30分圏内のお店かを確認する。
  • Googleマップで口コミをチェック
    Googleマップの口コミはユーザー重視なので低評価のコメントがあっても消せないので信用できる。
  • 張り替え後の保証制度はあるか
    定期点検をしてくれたり、張り替え30日以内であれば不具合に無料で対応してくれるかを確認する。
  • 張り替え専門店か
    障子の張り替えなどはやり方を覚えてしまえばできるため、それをサブ業務としている会社もあるため、本当に張り替え専門店なのかを見極める。
  • 張り替え実績の開示があるか
    張り替えのビフォーアフターの写真などがあると、イメージがしやすいので依頼する側は安心できる。
  • 無料で訪問見積もりをしているか
    障子は経年劣化の具合や建具のサイズによって金額が変わるので訪問見積もりが必要。
  • 訪問見積もりの際に断っても費用請求をされないか
    まれにキャンセルすると出張代として数千円請求してくる業者もいるため。
  • スタッフの雰囲気や対応は良いか
    訪問や電話対応の際、スタッフの対応はいいか、柔軟性はあるかを確認する。
  • 自社施工をしているお店か
    自社施工をしている会社は価格も抑えられているが職人がしっかりとした技術を持っている。初めての依頼でも色々な質問に答えてくれるので安心して任せられる。

まとめ

今回は、おしゃれな障子紙デザイン10選のご紹介と、障子の種類や張り替えのタイミング・専門店選びのポイントについて詳しく解説しました。

障子には、

  • 外の光を柔らかく取り込める
  • 障子を絞めていても部屋が暗くならない
  • 外からの視線を遮ることができる
  • カーテン以上の断熱効果があるため冷暖房が効率よく効く
  • 昔ながらの落ち着きや癒しが感じられる

など、さまざまなメリットがあります。

障子紙=白のイメージがありますが、現代の障子紙は昔では考えられないようなおしゃれなデザインがたくさん販売されています。

マイホームに障子のある和室を作る予定の方も、ご自宅の和室をリフォームする予定の方もぜひ自分好みの障子紙を見つけ、ぜひ和室をおしゃれに演出してみてください。

また、張り替えはDIYでも可能ですが、失敗のリスクや仕上がりなどをトータルで考えると専門店に依頼するのがベストな判断です。

ご紹介した業者選びのポイントを参考にし、ぴったりの専門店をお選びいただけると幸いです。

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