【ステンレス製の網戸とグラスファイバー製の網戸。替えるならどっち?】熱に強くて丈夫な網戸を徹底解説!網戸選びのお悩みも解決!!

この記事では、耐熱性が高く丈夫で長持ちする網戸として知られている『ステンレス製の網戸』『グラスファイバー製の網戸』のどちらが一般家庭向けにオススメなのかわかりやすく解説していきます。

一般的な網戸は紫外線や熱に弱いため、使用環境によってはすぐにダメになってしまうことが多く、特によく陽の当たるベランダやキッチンなどには耐熱性の高い網戸である「ステンレス」「グラスファイバー」素材の網戸が良いとされています。

しかしながら、弊社『家美装(いえびそう)』では、基本的に一般家庭の方向けにはステンレス製の網戸ではなくグラスファイバー製の網戸を薦めております。

また、網戸のネットの他素材や、それぞれのメリット・デメリット、メッシュ(網目の大きさ)などについても解説しますので、網戸張替えの参考にしていただけると幸いです。

目次

一般家庭向けに『ステンレス製の網戸』をお勧めしない理由

ステンレス製の網戸は、網戸の素材の中でもっとも丈夫で耐久性に優れ、破れにくい素材のためペットや防犯対策にも非常に効果的な網戸になります。

しかし、一般家庭で使用するにあたり以下のデメリットがあることに注意が必要です。

  • 価格が高い
  • 素材が非常に硬いため、DIYでの張替えが難しい
  • 素材がステンレスのため重量が重い
  • バリエーションの種類が少なく選びにくい

順に解説します。

① 網戸の価格が高い

弊社でも、お客様にご提案する際に最もデメリットに感じる部分は価格が高いところです。

初期費用が大きく膨らみ予算オーバーになりやすいという問題があります。

② DIYでの張替えは難しい

ステンレスは非常に硬い素材のため、普通のはさみでは決してカットすることはできません。

専用のはさみなどの工具が必要になります。工具を揃えたとしてもカットや加工が難しく、DIYでの張替えはお勧めしません。

③ 素材がステンレスのため重量が重い

ステンレス製のネットは重量があるため、万が一フレームごと倒れてきた場合に重大な被害を与える恐れがあります。

また、破損した際に鋭利な切れ端が発生し、けがをするリスクがあります。特にお子様や高齢者には注意が必要です。

④ 種類が少なく選びにくい

ステンレス製の網戸は、種類が少なく、サイズやメッシュの選択肢が限られます。

ご希望のサイズやメッシュが選べないことも多々あるかと思います。

『グラスファイバー製の網戸』をオススメする理由

軽くて熱に強く丈夫で耐久性がある素材のため、グラスファイバー製の網戸をオススメしています。

日当たりの良い場所やキッチンなど温度の上がりやすい場所の網戸は、劣化が早まり網戸の張替え頻度も必然的に早くなります。

そのような場所に、グラスファイバー性の網戸を設置しておくと、丈夫で長持ち素材のため網戸の張替え頻度をかなり減らすことができます。。

また、グラスファイバーの網戸は、ステンレスよりも丈夫さや耐久性は劣りますが、費用対効果・加工のしやすさ・耐熱性・機能性など総合的に考えると一般家庭に最もお勧めしたい網戸の素材になります

『グラスファイバー製の網戸』の特徴とは?

グラスファイバー(ガラス繊維)とは、名前の通りガラス玉のような原材料を熱で溶かして繊維状にし、塩化ビニールでコーティングしたものになります。

海外では一般的な防虫網として、もっとも普及している網戸の素材になります。

「グラスファイバー」のメリット・デメリット

【メリット】

グラスファイバーの一番のメリットは、熱に強いことです。耐熱温度はなんと800℃以上。

たばこの火で、ネットのコーティングの塩化ビニール部分は焦げてしまいますが、中のグラスファイバー芯は残るため穴は開かず網戸の機能を維持できます。

万が一、穴が空いてしまってもほつれないため穴がそれ以上広がることはありません。

また、温度変化による伸び縮みがなく寸法の安定性が非常に高いため、網戸のフレーム(サッシや格子)に負担をかけません。

【デメリット】

高価で流通量が少ないため、サイズやメッシュ(網目の大きさ)の選択肢が限られます。

「グラスファイバー製の網戸」のオススメ取り付け場所

グラスファイバーは熱に強く丈夫な素材なので、以下の場所に取り付けることがおすすめです。

【キッチン】

キッチンは火を使う場所なので、熱に強いグラスファイバー網戸が最適です。

【西日の当たるリビング】

西日の当たるリビングは、日差しが強く網戸が劣化しやすい場所です。グラスファイバーなら熱にも紫外線にも強いので長持ちします。

【ペットがいるご家庭】

猫などのペットがいるご家庭では、爪とぎなどでペットが網戸を破ってしまうことがあります。グラスファイバー網戸なら丈夫なのでペットがいても安心です。

グラスファイバー製網戸の人気商品をご紹介!

グラスファイバー製の網戸の人気商品をいくつかご紹介します。

【高耐久性グラスファイバー防虫ネット】

通常の1.5~2倍長持ちするグラスファイバー製のネットです。

熱に強くたばこの火や油はねでも穴が開きません。

ほつれにくく、ご自身でカットして網戸の張替えがしやすい、使いやすい商品です。

【グラスファイバー製の防虫網 – 18×16メッシュ – 】

耐熱性・耐熱性・耐蝕性・耐候性に優れたグラスファイバーネットです。切り口がほつれにくく、検査官による全数検品で安心して利用できます。

今なら嬉しい網戸ローラープレゼント付き!(※特典等は時期によるため、購入される際は必ずご自身でご確認ください。)

【グラスファイバー防虫網 – 20メッシュ – 】

柔らかくて張り直し可能なグラスファイバーネットです。

熱溶着済みで網目が広がりにくく丈夫な商品になります。

メッシュは縦長の長方形で、風通しがよく虫の侵入を防ぎます。

その他の網戸の素材について(紹介&比較)

網戸の素材には、「ポリプロピレン」「ポリエステル」「グラスファイバー」「ステンレス」の4種類があります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを下表にまとめましたのでご確認ください。

【網戸の素材別特徴とメリット・デメリット】

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 ポリプロピレンポリエステルグラスファイバーステンレス  
特徴最も一般的に使われている網戸のネットポリプロピレンよりも少し丈夫熱に強く丈夫で耐久性がある4つの素材のうちもっとも丈夫で耐久性がある
メリット・価格が安い
・扱いやすく、DIYにも向いている
・ポリプロピレンより線が太く厚みがある
・猫の爪とぎにも対応できる商品もあり
・熱に強い
・紫外線に強い
・寸法安定性がある
・ほつれにくい
・巻き癖、折り癖がつきにくい
・丈夫で耐久性が高い
・汚れにくい
・破れにくいため防犯対策になる
デメリット・紫外線に弱く耐久性がない・ポリプロピレンより多少高価・ポリプロピレンより高価
・流通量が少ないため選択肢が限られる
・4つの素材の中でもっとも高価
・重いので倒れたら危険
・硬いので外れたネットの切れ端でけがする恐れあり
・硬くて加工が難しい
・商品のバリエーションが少ない
価格安価ポリプロピレンより少し高価ポリエステルより高価もっとも高価
耐久年数  約5年約7年~10年約10年~15年約15~20年

メッシュ(網目の大きさ)の種類と特徴

メッシュとは、網目の大きさの単位で1インチ(2.54㎝)当たりの網目の数です。つまり、メッシュの数字が大きくなるほど網目は荒くなります。

通常の網戸では、18メッシュから24メッシュが使われることが多いです。

【メッシュのサイズによる特徴】

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メッシュのサイズ特徴
18メッシュ (1.15㎜)・一般的に使われているサイズ 網目が荒いため通気性が良い
・低価格
・コバエやチョウバエなど小さな虫が入ってくることも
20メッシュ (1.03㎜)・18メッシュより細かい網目だが、小さい虫が入る可能性あり
24メッシュ (0.84㎜)・通気性と防虫性のバランスが良く、一般家庭の網戸にはもっともオススメなメッシュ数
30メッシュ (0.67㎜)
40メッシュ (0.64㎜)  
・網目が細かく小さな虫の侵入も防げる
・網目が細かい分通気性が悪い
・価格が高いため一般家庭向きではなく、工場などの網戸にオススメのメッシュ数

網戸の張替えタイミングはいつがベストなの?

網戸は以下のような状態になっていたら早急に網戸の張替えが必要となります。

  • 穴が開いている
  • 破れている
  • ネットがたるんでいる
  • ゴムパッキンが劣化している
  • ほこりがたまりやすい

また、網戸が閉まりきらず隙間が開いたり、ガタついたりする場合は、網戸の張替えだけでは済まず「フレーム交換」も検討が必要です。

フレームを変える場合は、部屋の網戸は一見同じように見えて微妙に高さや幅が異なる場合があるため、正確な採寸スキルが必要となります。
網戸の不具合にお困りの場合は、DIYをせずに、専門店へご相談・お問い合わせすること強くお勧めします。

DIYはできる?

網戸の張替えは、張り替える網戸の素材によりますが、ステンレス以外のネットであればDIYは可能かと思います。

網戸の張り替えの際に必要な道具と手順を簡単に説明します。

【必要な道具】

  • 張替え用のネット
  • 網戸クリップ
  • 網押さえローラー
  • 網押さえゴム
  • 専用カッター(または普通のカッター)

【手順】

  1. 古い網戸のネットを取り外す
  2. 新しい網戸ネットをサッシの上に広げクリップで止めてカッターで大まかにカットする
  3. 網戸ネットをクリップでサッシに固定する
  4. 網押さえゴムの端を5㎝くらい余らせて、サッシの隅に押し込む
  5. 網押さえゴムをサッシの枠に沿って押し込んでいく
  6. 網押さえゴムが四辺を一周したら端をカットする
  7. ネットがたるまないように注意してカットした網押さえゴムを押し込む
  8. 余分なネットをカットしたら完了

網戸の張替えは専門店がおすすめ

【DIYと専門業者のメリット・デメリット】

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 DIY専門店
メリット 低価格でできるいつでも作業できる時間も手間もかからないすばらしい仕上がり長持ちする網戸について相談できる
デメリット  時間と手間がかかる普段使用しない道具が必要仕上がりに満足できないことも失敗するとやり直しが必要DIYより費用がかかる業者の都合で好きなときに着手できないことも

DIYでの張替えの一番のメリットは、安く網戸を張替えられることです。

しかし、仕上がりに満足できないことも少なくありません。

慣れない作業で失敗して網戸のネットが使えなくなれば、新しいネットを再度購入する必要があります。失敗をすると安く済ませるつもりが、かえって費用がかかってしまうことに。。。

一方で、専門店に依頼すれば、手間も時間もかけずに職人さんの素晴らしい技術で綺麗な仕上がりを期待できます。また、専門店に依頼をすると網戸のことを色々と相談しながら張替えしていただけるので安心して自分の環境にあった網戸を選べ張り替えの依頼ができるのです。
※業者様によっては補償が付いていることもございます。保証制度のある網戸の張り替え専門店をお勧めします。

張替え費用はDIYより高くても、専門店に依頼するほうが長い目でみると非常にお得でコスパの良い選択となります。

まとめ

『ステンレス製の網戸』は、かなり丈夫で長持ちするため、防犯やペット対策にとても優れた網戸です。

一方で、価格が他の素材と比べると高く、素材がステンレスで非常に硬いためDIYも難しく、丈夫さ・耐熱性・扱いやすさ・費用対効果など総合的に考えると『グラスファイバー製の網戸』をおすすめします。

『グラスファイバー製の網戸』は、熱や紫外線に非常に強いためキッチンや日当たりの良い設置場所の網戸として是非お使いください。

『グラスファイバー製の網戸』の張替えはDIYでも可能ですが、手間や張り替えにかかる時間、仕上がりの綺麗さ、失敗のリスク等々を鑑みると、DIYで、めったに使わない道具を揃えたり、慣れない作業で失敗してやり直しが必要になったり、仕上がりに満足できなかったりした場合、結局、手間も時間もお金も無駄にする残念な結果になることも少なくないため、ぜひ網戸の張り替え専門店に一度ご依頼することをオススメします。

これからの季節、夏の強い日差しにも強いグラスファイバーの網戸に張り替えて、心地よい風を取り入れましょう。

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