和室がある家屋は、古くから日本に伝わる伝統的な和室文化を継承している住居です。
特に、「襖」は日本の和室文化を取り入れた住居に欠かせない建具の一種で、その歴史は平安時代の寝殿造りまで遡ります。
近年、日本では和室と洋室が混在する住まいが増加しており、
今後マイホームを購入しようと考えている方は、和室を作るべきか迷っているのではないでしょうか。
しかし、和室は汎用性の高さや使い勝手が良く、根強い人気があるため、西洋建築を取り入れつつも和室取り入れている方が多いのも事実です。
この記事では、30代のマイホームにおすすめの襖紙デザイン12選のご紹介と、襖のある和室のメリットや襖の種類について・和室と洋室の比較についても解説しています。
1人暮らし用でマイホームを購入する方も、家族と住むためのマイホームを購入する方もぜひ参考にしてみてください。
襖のある和室をマイホームに取り入れるメリット
近年、敷地面積の狭い家や洋風の家が増えていることから、マイホームに和室を作ることに悩む方は多いかもしれません。
和室は、高温多湿である日本の気候において、最も快適に過ごせる空間です。
また、和室に敷いてある畳には抜群の消臭効果や吸臭効果があります。
畳の原料である藺草(いぐさ)には、空気中のホルムアルデヒドや二酸化炭素などの有害物質を吸着する能力もあるので、和室自体が天然の空気清浄機のような役割をしてくれると言えます。
ほかには
- 畳はフローリングと違い柔らかく、直接横になっても心地よい
- 子供の遊び場や寝室など多目的に使える
- 突然の来客でも座布団を出せば、立派な応接間として使える
などのメリットもあります。このようなことから、和室は日本人の知恵が詰まった、長く快適に使うための部屋であることがわかります。
和室と洋室の比較
まず、和室と洋室の比較をしていきます。
和室
費用 | ・洋室から和室にリフォーム(6畳の場合): 約20~30万円 | ・和室をリフォーム(6畳の場合): 約10~60万円
汎用性 | ・居間として使える ・寝室になる ・客間になる ・来客の宿泊スペースになる ・風通しが良い ・防音効果がある ・藺草の香りに癒される | ・床が柔らかい
メンテナンス方法 | ・押入れには除湿剤を ・風通しを良くする | ・畳は乾いたタオルで拭く
デザイン | ・シック ・和モダン ・ナチュラル | ・シンプル
リフォーム時期 | ・畳の裏返し: 2~3年 ・襖の張り替え: 10年が目安 | ・畳替え: 10~30年程度
歴史 | 奈良時代 ~ 現在まで |
洋室
費用 | ・洋室を和室にリフォーム: 約20~40万円 | ・洋室をリフォーム(6畳の場合): 約10~50万円
汎用性 | ・収納が豊富 ・掃除が楽 | ・重い家具が置きやすい
メンテナンス方法 | ・まめに掃除機をかける ・基本的に水拭きはNG ・クロスは固く絞ったスポンジやタオルで水拭きし、ホコリを取る | ・フローリングはマイクロファイバークロスで拭く
デザイン | ・シック ・北欧風 ・シンプル | ・ナチュラル
リフォーム時期 | ・合成フローリング: 10~20年程度 ・無垢フローリング: 50~60年程度 | ・壁紙やクロスの張り替え: 10~15年程度
明治時代 ~ 現在まで |
このように和室・洋室を比較してみると、それぞれにメリットがあります。
特に、注目してほしいところは和室の「汎用性」です。
和室の汎用性は洋室とは比べ物にならないぐらいたくさんあります。
これからマイホームの購入を考えている人は、ぜひ和室を作ることを検討してみてはいかがでしょうか。また、費用はあくまでも相場になりますので、詳しくは専門店に問い合わせしてみることをおすすめします。
襖の種類と特徴
和室の襖といってもいくつか種類があります。
こちらでは襖の種類とその特徴について説明していきます。
襖の種類は大きく分けて4種類あり、それぞれに特徴があります。
おのおのを比較すると、メリットが多くデザイン性に優れているのが『 本襖(ほんふすま)』。
長い目で見ると本襖は、何度でも張り替えできるところや好きな多くのデザインから襖紙を選べるので、マイホームに和室を作る際の襖は本襖が一番おすすめです。
次に汎用性が高いのが『 戸襖(とぶすま)』。
戸襖は現代のマイホームに最近増えていて、リビングと和室の融合が違和感なくできます。
また、壁紙やクロスはおしゃれなデザインがたくさん販売されているところも魅力のひとつ。
価格の安さで選ぶなら『 ダンボールふすま 』 や『 発泡スチロールふすま 』が良いでしょう。
下記のそれぞれの種類の襖(ふすま)比較表を参考に、マイホームの和室を作る際に、どの襖を取り入れるのか検討してみてください。
本襖(ほんふすま)
襖紙の費用 | ※張り替え専門店に依頼した場合の張り替え費用は含まれていません | 約5,000円 ~ 40,000円程度
メリット | ・襖の張り替えが何度でもできる ・湿気に強い ・保湿性に優れている | ・枠を外せる
お手入れの仕方 | ・はたきなどでホコリを落とす ・引手周りをキレイにする | ・風通しを良くする
デザイン | ・松竹梅 ・鯉 ・扇 ・動物 ・和モダン ・シック ・レトロ ・北欧風 ・アニメ ・シンプル など | ・自然の風景
張り替え年数 | 約10年〜20年前後が目安 |
張り替え回数 | 何度でも |
戸襖(とぶすま)
襖紙の費用 | ※張り替え専門店に依頼した場合の張り替え費用は含まれていません | 約5,000円 ~ 40,000円程度
メリット | ・和室と洋室どちらにも対応できる | ・壁紙やクロスが貼りやすい
お手入れの仕方 | ・ホコリを取る ・クロスや壁紙は固く絞ったスポンジやタオルで拭く | ・風通しを良くする
デザイン | ・レトロ ・モダン ・シック ・北欧風 ・和柄 など | ・シンプル
張り替え年数 | 約10年程度が目安 |
張り替え回数 | 何度でも |
ダンボールふすま
ふすまの費用 | ※張り替え専門店に依頼した場合の張り替え費用は含まれていません | 約1,500円 ~ 4,000円程度
メリット | ・費用が安い | ・軽い
お手入れの仕方 | ・ほこりを取る | ・通気性を良くする
デザイン | ・レトロ ・モダン ・シック ・北欧風 ・和柄 など | ・シンプル
張り替え年数 | 5~10年が目安 |
張り替え回数 | 2回程度が限度 |
発泡スチロールふすま
ふすまの費用 | 約1,000円 ~ 10,000円程度 |
メリット | ・費用が安い | ・軽い
お手入れの仕方 | ・直射日光を避ける ・ほこりを取る | ・通気性を良くする
デザイン | ・レトロ ・モダン ・シック ・北欧風 ・和柄 など | ・シンプル
張り替え年数 | 約10年が目安 |
張り替え回数 | 2回程度が限度 |
30代のマイホームにおすすめの襖紙デザイン12選
ここでは、30代のマイホームにおすすめの襖紙デザイン12選をご紹介します。
① 本襖におすすめの襖紙デザイン – 1
伝統的な手法で作られた「 織物襖紙(おりものふすまし) 」。
本格的な糸入りはシワになりにくく、丈夫な作りです。
自然の素材ならではのぬくもりや高級感、存在感もあり伝統和室からモダン和室まで幅広く使えるデザインです。
② 本襖におすすめの襖紙デザイン – 2
こちらは、高級クラスの「 織物調高級襖紙 」。
しっかりした織りが高級感と存在感をもたらし、趣のある柄がお部屋を華麗に彩ります。
また、ホルムアルデヒドの放出がほとんどない安心・安全な襖紙。
③ 本襖におすすめの襖紙デザイン – 3
尾張徳川時代の美術品をモチーフにした「 高級織物襖紙 」。
歴史の重みと共に圧倒的な存在感を誇ります。グラデーションがおしゃれなので、古臭くなりません。
④ 本襖におすすめの襖紙デザイン – 4
アサヒペン様の公式オンラインストア限定のオリジナル商品。
シンプルな透かし風のプリントデザインの襖紙です。水で貼れる、再湿のりタイプになります。
⑤ 本襖におすすめの襖紙デザイン – 5
和紙でできた市松模様の襖紙。
市松模様は、日本古来の伝統的模様のひとつですが、現代も幅広い世代から愛されているシンプルでモダンなデザインで、洋室との相性もよいのでおすすめです。
⑥ 本襖におすすめの襖紙デザイン – 6
和紙苑様のオリジナル和紙でできた「 鳥の子襖紙(とりのこふすまし) 」。
鳥の子というと古い伝統的な襖をイメージしがちですが、こちらはベージュを基調としたカラーのグラデーションで、若い世代にも好まれそうなデザインです。
⑦ 戸襖におすすめの襖紙デザイン – 1
越前の伝統的な技術を使った和紙は、風合いもさることながら美しい仕上がりが特徴。
こちらの和紙は、漆喰のような質感になっており、ツルツル・さらっとした質感ではないためより高級感を感じられる襖紙になります。
洋室と和室が隣り合う戸襖に非常にマッチします。
⑧ 戸襖におすすめの襖紙デザイン- 2
こちらのデザインは、楽天市場のふすま紙”3万点以上”の中でデイリーランキングで1位を獲得したこともある人気の襖紙です。
シックで和モダンなデザインは、和室にも洋室にもぴったり。
色々なカラーバリエーションもある商品なのでぜひ気になる方は見てみて下さい。
⑨ 戸襖におすすめの襖紙デザイン – 3
まるで本物の木目のようなデザインの襖紙。
洋室と和室の間仕切りに使われる戸襖。
木目調の柄は洋室側の襖紙として張り替えれば洋室の雰囲気を損なわないですし、どんな部屋にもマッチする木目の色味や柄なので戸襖の襖紙として非常におすすめの商品になります。
⑩ 戸襖におすすめの襖紙デザイン – 4
柄物が好きな方には北欧風デザインがおすすめです。
こちらの商品は、17種類の異なるデザインと豊富なカラーが特徴的な商品で、この中からお好みのデザインを選ぶのもおすすめです。
シンプルなお部屋を華やかにしてくれるデザインの襖紙となります。女性の方に非常に人気のあるデザインとなります。
⑪ ダンボール襖におすすめのデザイン
ダンボール襖には、アイロンで貼るタイプの襖紙が適しています。
こちらの商品はアイロンで貼れるて、上品な和室の雰囲気にぴったり合うの襖紙になります。
大胆な波でも派手すぎず、客間や今などにおすすめのデザインとなります。
⑫ 発泡スチロール襖におすすめのデザイン
発泡スチロール襖には両面テープで貼るタイプの襖紙がおすすめです。
こちらの商品は、グレイッシュで和モダンなデザインがおしゃれで柔らかく、優しい雰囲気を演出してくれる襖紙になります。
マイホームの襖の張り替えをする際の注意点
襖の張り替えを自分でするには、いくつか注意点があるので解説していきます。
- 注意事項 その1
襖は破れた状態で新しい襖紙をそのまま張ると、浮いてしまい密着しません。
しっかりと修復してから作業をしましょう。 - 注意事項 その2
襖を外した際、どちらが手前でどちらが奥の襖か分からなくなることがよくあります。
しっかりと手前の面なのか奥の面なのか分かるように印をしてから張り替えるのがポイントです。 - 注意事項 その3
私たちプロの張り替え専門店の実績と経験から言うと、安価な襖紙を選ぶのはNG。
襖紙の柄が透けてみえたり、日焼けしやすかったり、など色々なNGポイントがあります。
せっかくの和室が安っぽく見えてしまうのは非常に勿体無いので、襖紙はしっかりした価格帯のものを選ぶことをオススメします。
また、私たちのような『ふすまの張り替え専門店』に依頼するメリットは非常に大きいと考えています。
特に弊社『家美装(いえびそう)』に張り替えをご依頼頂いた場合のメリットを参考までにいくつかご説明します。
- 襖紙の大量のサンプルを実際に目で見て、触って選ぶことができる
- 襖紙の種類は市販のものを合わせれば数万点以上あり、自分で選ぶのは至難の業ですがご要望から襖紙をいくつかご提案
- 職人が一枚一枚丁寧に張り替え作業を行うため仕上がりが非常に綺麗で長持ち
- DIYでの襖の張り替えは、自分で道具や襖紙を揃えて張り替える時間と労力は綺麗に張り替えが成功する割合に見合っていない
- 襖の張り替えをご依頼いただいたお客様には襖の建て付け調整を無料で実施
- 1ヶ月・3ヶ月・半年・1年の無料点検を行いますので、アフターフォローが万全
- 電話1本で最短5分〜30分以内に無料で出張見積もり ※対象地域に限ります
- 襖の張り替え以外にも、「障子」「畳」「網戸」「クロス」の張り替えもできる張り替え専門店
- 張り替え以外にも「剪定・伐採」「雨どい修理・交換」「波板修理・交換」「人工芝新調」「手すり取り付けなど介護リフォーム」「各種外構工事」など様々なお家にまつわるお困りごとをまるっと解決できるお店
などが他にも色々なメリットがあります。
張り替えでお困りの方やリフォームでお困りの方でも、まずはお気軽に弊社『家美装(いえびそう)』までご連絡ください!
まとめ
今回は、30代で1人暮らし用、家族用にマイホームの購入を考えている人におすすめの襖紙のデザイン12選を襖別でそれぞれご紹介しました。
襖紙は近年、時代に合わせた現代的なデザインがたくさん販売されています。
また、和室は日本で暮らすにおいて、最も快適に過ごせる空間だということがわかりました。マイホームに和室を作るか迷っている人も、ひとまず和室を作っておけば、その汎用性の高さからさまざまな場面で使うことができます。
また、襖の張り替えはDIYでもできますが、失敗のリスク・手間・時間・仕上がりなどをトータルで考えると、専門店に依頼をするのが一番いい手段と言えるでしょう。
マイホームの購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。