はじめまして、福岡県・佐賀県・熊本県(一部地域)の以下の駆けつけ地域を中心に【襖・障子・畳・網戸】の張替えやリフォーム事業を行う専門店『 家美装(いえびそう)』です。
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夏から秋にかけて発生数が増えてくる台風。
日本では過去30年間平均で25個の台風が発生し、そのうち約3個が上陸するというデータが気象庁により明らかになっています。
台風が発生すると建物への被害が心配になりますが、そのなかのひとつが「波板」ではないでしょうか?
波板はカーポートや駐輪場・倉庫などの屋根や壁など色々な場所で使用されており、台風対策を怠るとさまざまなトラブルを招きかねません。今回の記事では、どのような台風対策をすればいいのか、台風シーズンに備えた『波板』の台風対策について詳しく解説していきます。
波板(なみいた)とは?

波板とは断面が波状の形状をした板状の建材です。
汎用性が高いので屋根材や壁材として広く使用されています。表面を波状にすることで強度が増し、軽量で扱いやすいという特徴があります。
波板の種類や主な役割・特徴についても詳しく解説していきます。
波板の役割と特徴
波板の主な役割は屋根や壁として使用することで、風雨やホコリの侵入を防ぎ、建物を保護することです。
波状に作られていることで、雨の流れが良くなるため雨漏りを防ぎ、素材自体の強度を高めることができます。また、軽量で丈夫であるため汎用性が高く、ベランダ・カーポート・駐輪場の屋根、物置・小屋・倉庫・温室などの屋根や壁に幅広く使用されています。
さらに安価で入手しやすく、軽量で扱いやすいためDIY用途にも適しています。
波板の種類
波板には主に以下の5種類の素材にわけられます。
- ポリカーボネート
- ガルバリウム鋼板
- トタン
- 塩化ビニル樹脂
- 塩化ビニル樹脂(ガラスネット入り)
それぞれ簡単に素材の特徴やメリット・デメリットについて簡単にご説明します。
波板素材①:ポリカーボネート

熱可塑性(ねつかそせい)のエンジニアリングプラスチックの一種で透明度が高く、耐衝撃性・耐紫外線性に優れており、ガラスの200倍以上の強度を持つと言われています。
安価で入手しやすく、一般的な寿命も10年程度と長いため、メンテナンスにあまり手間がかからないのが特徴です。
波板素材②:ガルバリウム鋼板

アルミニウムの優れた耐食性と亜鉛の防食作用を併せ持ち、耐久性・耐熱性・軽量性に優れているため、屋根や外壁材として広く使用されています。
水が染み込みにくく、コケやカビも付きにくいため、屋根の雨漏りのリスクを軽減することができます。
波板素材③:トタン

亜鉛メッキが施された薄い鉄板で、耐久性・防水性・軽量・耐震性が高いなどの特徴があります。
以前は良く使用されていましたが、現在では使用頻度が減っています。またサビやすいという大きな弱点があり、需要が減っていることから以前よりも入手が難しくなっている素材になります。
波板素材④:塩化ビニル樹脂

プラスチックの一種で汎用性が高いため、さまざまな製品に使われている素材です。
他の波板と比べると安価で加工がしやすく扱いやすいですが、衝撃や紫外線に弱く、耐用年数が短いという特徴があります。
経済的で一時的な小屋の屋根などには適していますが、劣化が早いため長期使用には不向きな素材です。
波板素材⑤:塩化ビニル樹脂(ガラスネット入り)

ガラスネット入りの塩化ビニル樹脂樹脂とは、塩化ビニル樹脂の中にガラス繊維のネットを挟むことで、塩化ビニル樹脂単体よりも強度と耐衝撃性に優れた素材です。
かつては屋根などによく使用されていましたが、耐用年数が短く紫外線にも弱いという弱点があるため、紫外線によく当たる場所にあるこの素材の波板は定期的なメンテナンスが必要となります。
※波板の素材の種類・耐用年数・価格についてなど詳しく知りたい方は、弊社の以下記事をぜひご覧ください。

台風と波板の関係

台風が来ると、波板屋根などはどのような影響を受けるのでしょうか?
こちらでは、波板と台風の関係について解説していきます。
日本の台風シーズンについて

気象庁のデータ(2020年までの30年間での月別平均)によると、7月~10月の期間に台風が発生・接近・上陸する数が最も多いことがわかりました。グラフから発生数はと接近数は8月が一番多く、上陸数は9月が一番多いということがわかります。
この7月から10月の夏から秋の季節にかけて台風が最も多くなる理由は、太平洋高気圧の勢力が弱まり、日本列島が台風の通り道になりやすいことと、海水温が高く保たれているため台風が発達し勢力を保ちやすいことが挙げられます。
そのうえ、秋には偏西風**が南下してくるため台風の進む速度を早め、台風が日本へ接近させやすくしています。
偏西風**:赤道と極の間の温度差と地球の自転によって生じる、中緯度帯の上空を西から東に吹く強い風です。ジェット気流と呼ばれることもあります。
波板と台風害事例
消防庁の令和6年版消防白書のデータによると8月22日に発生した台風10号により被害を受けた家屋の数は「4,986棟」ということがわかりました。
なお、この台風では全国で死者「8人」重傷者「11人」「軽症者「123人」と人的被害も発生しています。
また、台風による住宅被害は、強風による屋根・外壁・窓ガラスの損傷、飛来物による破損、大雨や洪水・高潮による浸水被害、土砂災害による家屋の全壊・流出など多岐に渡ります。
このような情報から、台風は家屋に深刻な被害をもたらすことがわかります。
参考:総務省消防庁 令和6年版 消防白書, 6.令和6年台風第10号による被害及び消防機関等の対応状況, 2024
『波板』の台風対策をしないと起こりうる3つの問題

波板に台風対策をしていない場合、どのような被害が出るのでしょうか?
こちらでは、台風対策をしていない波板にはどんなリスクがあるのかを解説していきます。
問題①:雨漏りの可能性

台風による強風で飛来物が屋根に当たって破損したり亀裂が入ると、そこから雨水が直接侵入し、雨漏りの原因となることがあります。
例)
- 固定しているフックや釘が台風の風圧で緩んだり外れたりして、そのすき間から雨水が侵入し、雨漏りを引き起こす
- 波板パッキン (波板と設置面とのすき間をふさぐ部材)を設置している場合、経年劣化でパッキンが痩せることですき間が広がり、雨漏りを引き起こす
雨漏りが発生する前に、波板の状態や金具の緩み・パッキンの状態などを点検しておくことが大切です。
問題②:波板の飛散・破損の拡大

波板に台風対策をしていない場合、特に大きなリスクは飛来と破損です。
風の通り道になる場所では、経年劣化した波板が強風に耐えることができず、飛ばされるケースが数多くあります。飛散した波板によって、周囲の家屋や車が傷つき、通行人に当たり大ケガを負わせてしまう危険性があります。
また、破損したまま波板を放置すると、風でさらに破損箇所が拡大する恐れがあります。
少しでも波板が飛ばされそうな不安があればすぐに専門業者に頼み波板の交換をすることお勧めします。
問題③:騒音による不快感

波板に台風対策をしないと、強風や雨の際に波板が揺れて「バタバタ」「ガタガタ」といった音がすることがあります。
特に固定が緩んでいると、その部分が風で動いてしまい騒音につながります。
騒音は近隣トラブルを招いたり、自分の生活へのストレスとなるため、早めに原因を特定し対策をすることが非常に重要です。
これらの危険を避けるため、台風シーズン前に波板の状態を点検し、劣化や固定の緩みなどがある場合は早めに修理・交換をすることが大切です。
また、波板の寿命(素材によって異なります)を考慮し、色あせや端のへたりなど経年劣化が見られる場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
『波板』の台風対策 5選

波板の台風対策をするには、いくつか確認すべきポイントがあります。こちらでは、波板にするべき台風対策をご紹介していきます。
また、台風前だけでなく、台風が過ぎ去ったあとの点検も大切になるので解説していきます。
台風対策 ①:固定具の確認
【波板の留め具】

固定具で波板をしっかり固定しておくことは、台風対策の基本のひとつです。波板の留め具(フックや釘など)に緩みがないか、地上から確認することがポイントです。
台風ほどではないものの、風を受けた際に波板がバタバタと音を立てているようであれば、しっかりと固定がされていない可能性があります。
また、風が強いと留め具が外れて紛失することもあるため、紛失している箇所があればホームセンターなどで適切なものを購入し、取付けておくことが大切です。
台風対策 ②:劣化や破損の確認

波板の劣化や破損を確認するには、定期的に目視で次のような見た目の変化がないかを確認をすることがポイントです。
- 表面の白濁
- ヒビ割れ
- 変色
- 穴
波板の劣化は使われている素材によって異なります。
特に塩化ビニル樹脂製の波板の寿命は3年程度と言われていてとても短いので注意が必要です。
台風対策 ③:ネットの設置
【飛散防止ネット】


「飛散防止ネット」の使用は、一番手軽にできる波板屋根の飛散対策です。しかしながら、ネットの固定が十分にできていないと、ネットごと台風で飛ばされてしまう恐れがあります。
よって、波板に飛散防止ネットを使う場合は、波板屋根全体を覆えるような大きさのネットを選ぶことが大切です。
さらに、飛ばされないようにしっかりと固定することが重要です。
台風対策 ④:定期的なメンテナンス

波板の定期的なメンテナンスは台風対策に有効で、年に数回を目安に目視にて次のような確認を行うことが大切です。
- 破損や留め具の緩みがないか
- 劣化(変色・ヒビ割れ・穴あき)をしていないか
- 雨漏りの前兆はないか
- 周りにゴミや落ち葉が詰まっていないか など
このようなことに注意しながら日頃からメンテナンスを行い、波板の不具合に早めに気づくことが重要です。
台風対策 ⑤:台風が過ぎ去った後も波板の状態を必ず確認する

台風が来る前の波板対策も大切ですが、過ぎ去った後の点検もとても重要です。
まずは可能な限り目視で次のようなことを確認します。
- 留め具の緩みや外れ・ズレはないか
- 穴やヒビ割れなどの破損はないか
- ゴミは詰まっていないか など
上記のような状態が目視の点検にて見られた場合、修理や張替えは高所での作業になるため、無理に自分で行うのは避け、専門業者に依頼をすることをおすすめします。
また、波板の最も破損しやすい部分は、釘やフックなどの「固定部周辺」だと言われています。
波板の留め具は波板の山側に打ち込む必要があるため、誤って谷側に打ち込むと施工不良となり、雨漏りの原因となることがあります。また、フックボルトの錆や金具自体の破損や緩みが雨漏りや波板の浮を招く可能性もあります。
さらに、施工の際に波板の取付けが強すぎたり弱すぎたりすると、固定部分に力が集中することで、破損やヒビ割れの原因となります。
高所での作業の危険性について

波板の修理や張替えは高所での作業になるため、屋根の上での作業を専門とするプロの業者での転落や墜落の危険性が報告されています。
厚生労働省によると建物の屋根での作業中、屋根に設置された明かり採り用波板を踏み抜いてしまったため、転落し命を落としてしまったという事例がありました。
令和5年の厚生労働省による労働災害状況の「事故の型別死者数の割合」では、転倒に次いで、「転落・墜落事故」が多いということがわかりました。
また、建設業では墜落・転落事故が一番多く、場所は屋根や屋上からが最も多いということも明らかになっています。
建設業のプロの方でも、高所での作業は非常に危険であり死亡事故も起きています。
プロの方でも非常に危険な高所での作業は、労働安全衛生規則でいくつか義務付けられている規則があります。
労働安全衛生規則 第九章 墜落、飛来物崩壊等による危険の防止
「第一節 墜落などによる危険の防止」
波板の台風対策やメンテナンス・張替えをするなら専門業者がおすすめな8つの理由

波板の台風対策や、修理・交換を検討している方は業者に依頼することをおすすめします。
業者を推奨する理由としては、以下のような8つのことが挙げられます。
- 専門的な知識と技術
- 雨漏りや破損のリスク低減
- 素材の適切な選定
- 施工不良による再発の防止
- 安全性の確保
- 保険加入の有無
- トラブルの早期発見と修理
- 施工後の安心感
① 専門的な知識と技術
波板の素材選びや適切な施工方法など、専門知識と高い技術・実績により雨漏りや破損を防ぎ、耐久性の高い仕上がりが期待できます。
② 雨漏りや破損のリスク低減
不適切な施工は雨漏りや破損の原因になりますが、業者に依頼をすることでこれらのリスクを抑えることができます。よって、長期的に安心して使用することができます。
③ 素材の適切な選定
波板にはさまざまな素材の種類がありますが、業者に依頼することで環境や目的・予算にあった最適な材質を提案してくれます。
④ 施工不良による再発の防止
DIYによる不慣れな修理をすると、雨漏りが再発する可能性があります。専門業者は的確に修理を行えるため、雨漏りの再発を防ぐことができます。
⑤ 安全性の確保
高所での作業は落下や墜落によるケガのリスクがあるため、プロに任せることで安全に作業を進めることができます。
⑥ 保険加入の有無
専門業者は、作業員がもしもの事故に備えて保険に加入しているため、いざというときも安心してお任せすることができます。
⑦トラブルの早期発見と修理
点検の際に、専門的な視点から波板の状態を確認し、素人では気が付かないようなひび割れや継ぎ目の破損などのトラブルを早期に発見できます。
⑧ 施工後の安心感
依頼先の業者によっては、施工後のアフターサポートを提供しているため、万が一の不具合が発生した場合でも安心できます。
まとめ



今回は、波板と台風の関係を踏まえ、波板にするべき台風対策について解説しました。
波板に台風対策をしていないと「雨漏り」「飛散や破損」「騒音」などのトラブルを招く可能性があります。
そのため、次のような対策をすることをおすすめします。
- 固定具の確認
- 劣化や破損の確認
- ネットの設置
- 定期的なメンテナンス
- 台風が過ぎたあとの点検
しかしながら、これらの波板台風対策は高所作業となり、プロの業者でも転落や墜落の危険を伴うため、自分で行うことはおすすめできません。自分で行う点検は目視のみにして、高所での作業が必要な場合は、必ず業者に依頼することをおすすめします。
日本はこれから本格的な台風シーズンを迎えます。
その前に、ぜひ一度ご自身では見えない部分の点検や修理などを専門店に依頼してみてはいかがでしょうか。
私たちは福岡県と佐賀県、熊本県の以下地域のお客様の対応をしております。
以下の地域にお住まいであれば、すぐに対応させていただきますので、まずはお気軽にお電話やメールにてお問い合わせください。
福岡県:柳川市・大牟田市・みやま市・筑後市・大木町・大川市
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弊社『家美装 – IEBISOU – 』は、ふすま・障子・網戸・畳の張替え専門店です。



張替え業以外にもリフォーム業も得意としており、張替えのご依頼から始まり、ちょっとしたお家の修理や改築・大きなリフォームのご依頼までお客様の環境やタイミングに合わせて、お家のお困りごとを弊社1社で丸っとご対応させていただいております。
現在は以下3店舗を運営しております。
- 家美装 柳川・大川店
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詳しい実績やご依頼のご相談はいつでもお気軽に家美装までお電話ください。
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