和室のある家屋で良く見られる障子は、長い歴史のある日本ならではの建具ですが、最近では洋室の住宅が増加しているため、障子を目にする機会も少なくなりつつあります。
その障子に貼られている紙を障子紙(しょうじがみ)と呼びますが、さまざまな種類が存在します。そのため、自宅の障子の張り替えやマイホーム購入の際和室を作る予定の方は障子紙選びに迷ってしまうのではないでしょうか?
今回は、たくさんある障子紙の種類を詳しく解説していきます。また張り替えは専門店がおすすめな理由や、専門店選びのポイントについてもお伝えしていきます。
張り替えに最適な障子紙を見つけたい方や張り替え業者を探している方は、ぜひ最後までご覧ください。
障子とは?
障子とは、大きな木の枠に縦横の多くの桟(さん)をつけ、一般的には明かりを通すことができる障子紙を貼った、和室で使われる建具のことを指します。
機能上では通常引戸形式になっており、室内の仕切りや外気を防ぐなどの役割があります。
障子は日本独特の土地柄に合わせて作られたものなので、四季を感じる住居作りに役立ちます。
障子のメリット
障子にはさまざまなメリットがありますので、こちらでご紹介していきます。
メリット①: 採光効果
障子は外の光を柔らかく取り込み、部屋を明るくする効果があります。障子に使われている和紙は、直射日光を半分遮断し光を拡散させます。そのため、部屋全体に広がり室内全体が均一に明るくなります。
夏の暑い時期に強い日差しが外から差し込んできても、障子を閉めていれば柔らかく適度な光を取り込めます。この柔らかで優しい日差しは和紙ならではの特徴になります。
メリット②: 調湿効果
また障子は木と和紙でできているため、調湿効果も期待できます。調湿効果とは、周囲の湿度を調節する機能のことを指します。
よって、部屋の湿度が高いときは水分を取り入れ、乾燥しているときは水分を空気中へ放出することができます。この調湿効果があることで、梅雨があり湿度が高めの日本の環境でも快適に過ごすことができます。
メリット③: 断熱効果
障子には高い断熱効果があることがわかっています。断熱効果とは、外気の暑さや冷たさを室内に入れないよう遮る能力のこと。
障子の断熱効果はガラス以上と言われており、ガラスは約90%の熱を通しますが障子は40~50%程度と熱の通過率を約半分くらいに抑えてくれます。また、障子は部屋と窓を仕切る役割をしているため、カーテンよりも高い断熱効果があります。よって、障子があることで夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。
このように、高い断熱効果が得られることでエアコンの効率もアップし、節電にもつながります。
後ほどご紹介しますが障子紙には和紙以外にもより断熱効果が期待できる「強化障子紙」などがあります。より断熱効果や節電効果を高めたい場合、障子紙を和紙以外にするという選択肢もあります。
メリット④: 視線を遮る効果
障子を閉めておくことで外部からの視線を遮断することができます。夕方以降になると、外よりも室内のほうが明るくなりますが、ガラス越しでは室内の生活が丸見えになってしまい、部屋の中を隠すことはできません。
ですが障子であれば障子紙が貼ってあるので、部屋を真っ暗にすることなく外からの視線を遮ることができます。
上記のように障子にはたくさんのメリットがありますが、一方で少なからずデメリットもあり、
- 障子紙が破れやすい
- 障子紙が日焼けし変色する
- 桟にほこりがたまりやすい
- 水拭きができない
- 桟の多い障子は張り替えに手間がかかる
などがあげられます。これらのデメリットは、障子紙の種類により解決できるケースもありますので、後ほどご紹介していきます。
障子紙の種類
障子紙といえば、和紙を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ですが、障子紙にはさまざまな種類のものがあり、細かく分類されます。
こちらでは、障子紙の素材や種類について詳しく解説していきます。
和紙
和紙は「手漉き(てすき)和紙」と「機械漉き(きかいすき)和紙」の2種類に分かれます。和紙は軽く通気性や吸水性に優れ、ほかの紙に比べると繊維が長く薄くてもとても丈夫に作られています。そのため、比較的寿命は長いと言われています。
しかしながら、原料が限られているため大量生産ができないため、値段は高くなります。和紙障子紙は居間・客間・仏間・寝室・書斎など、幅広い和室で使用されることが多いようです。
和紙障子紙の張り替えは、一般的に5年に1度くらいの頻度で行うのが良いとされています。障子紙が破れていてもいなくても、5年くらい経つと劣化が始まるからです。それ以前に汚れやシミ・色あせなどが目立つ場合は、衛生面を良い状態でキープするためにも、早めに張り替えることをおすすめします。
和紙ならではの柔らかい光を部屋に取り入れたい方や、昔ながらの風情を感じたい方は、ぜひ和紙障子紙を使ってみてください。
手漉き和紙(てすきわし)
手漉き和紙は主に「楮(こうぞ)」と言われる植物の皮の繊維を原料とし、職人が1枚1枚手作業で漉いて作るため、量産はできず高価になります。
楮のほかに「三椏(みつまた)」・「雁皮(がんぴ)」・「麻(あさ)」などの植物も原料として使われることがあります。
手漉き和紙は風合いが良く丈夫で、調湿効果やフィルター効果が得られます。
また、楮の配合率によって品質も異なります。中でも「楮を40%以上含んでいる障子紙」は特に高品質とされています。
そして、「楮の含有率20〜40%の障子紙」は植物繊維であるパルプも使われているため、40%以上のものと比較すると強度が落ち、やや品質は劣ります。
機械漉き和紙(きかいすきわし)
機械漉き和紙はほぼ全ての工程が機械によって行われ、手漉き和紙の風合いを活かしながら作られた和紙のことです。
大きな釜で機械を使い、原料を撹拌しながら製造されます。大量生産が可能なので、安価で手に入れることができます。
原料には楮のほか、「マニラ麻」や「パルプ」などの植物繊維がよく使われています。
この機械漉き和紙は「パルプ障子紙」と「レーヨン障子紙」の2種類にさらにわかれますので、以下でご紹介していきます。
パルプ障子紙
パルプ障子紙は、原料にパルプを80%以上使用しています。
パルプとは、木材やチップ・草などの植物から抽出された繊維を集めたもので、紙を作るための素材です。
パルプ障子紙は、最も流通量が多く安価で入手しやすい障子紙ですがパルプは繊維が短いため強度も低く、環境によっては1年程度で破れてしまうことも。また紫外線にも弱く、劣化が早いため毎年張り替えをするのがおすすめです。
レーヨン障子紙
レーヨン障子紙の主な原料はパルプで、そのうちレーヨンが40%使用されています。
レーヨンは木材パルプや綿などの天然素材を原料とし、シルクの代替として開発された史上初の科学繊維です。
木材由来の繊維であるため、楮に近い強度や光沢感を持っています。楮と比較すると安価なため、機械漉き和紙の素材としてよく使われています。
しかし、100%天然素材ではないので、開閉が多く静電気が起こりやすい場所ではホコリを吸い込み汚れやすくなります。
汚れるとフィルター効果が低くなるので1〜2年での張り替えをおすすめします。
強化障子紙
強化障子紙とは和紙の風合いは現状のままに、特殊な機能を付加した破れにくくお手入れも簡単にできる障子紙です。「ワーロン紙」・「ペットワーロン紙」・「タフトップ」などが当てはまります。
強化障子紙の種類のひとつである「ワーロン紙」や「ペットワーロン」は和紙に塩化ビニールなどの樹脂を貼り合わせて作るため、「プラスチック障子紙」とも呼ばれています。そのため和紙と比較すると高い耐久力があり、寿命は10年くらいになるものもあります。
また、強化障子紙は和紙障子紙に比べ、断熱性がよりアップするのでエアコンの効率を良くしたい方や節電をしたい方に適しています。そして、破れにくいので小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用することができます。さらに、水拭きができるのでお掃除の手間を省きたい方にも向いています。
強化障子紙にもいくつか種類がありますのでご紹介していきます。
ワーロン紙
ワーロン紙(ワーロンシート)は和紙を天然素材の塩化ビニール樹脂で両面から貼り合わせて加工することで、強度を高めたプラスチック製の障子紙。通常の障子紙の風合いは残しつつ、約5倍の耐久力があると言われており、指で突いたりしても破れにくいのが特徴です。
よって、これまでのように障子紙を何度も張り替える必要がありません。また、表面は水拭きでのお手入れが可能なので掃除の手間が省けるところも嬉しいポイントです。さらに高いUVカット効果もあり、変色や色あせの原因である紫外線を防ぐため、室内の家具やインテリアの劣化も防止することができます。
また、和紙障子紙に比べると高い断熱効果があるため、冷暖房の効率がアップし節電にもつながります。ですが断熱効果や耐久性が高い半面、和紙と比較すると通気性や吸湿性は低くまります。値段も和紙より高価であるため、強度があるとはいえ一度破れると1枚全て取り替える必要があります。
そして和紙に比べると重量があり、1枚の板のようになっているので和紙と同様に扱うことはできず、ワーロン紙そのものが全て剝がれ落ちてしまうというリスクもあります。このことから、ワーロン紙の持続性を高めるためには取り付ける場所にも注意が必要です。
ペットワーロン紙
ペットワーロン紙(ワーロンペットシート)は原料にPET樹脂(ペット樹脂)の両面に天然素材の和紙を貼り付けた丈夫な障子紙です。PET樹脂とは「ポリエチレンテレフタレート」の略で、石油から生産される「テレフタル酸」と「エチレングリコール」を原料とし、化学反応させて作られる樹脂のことで、ペットボトルの「ペット」はこれに由来しています。
ペットワーロン紙は、温度変化による伸び縮みが少なくたるみにくい障子紙です。ワーロン紙と比較すると約3倍の強度があると言われているので、耐久性や衝撃に強い製品です。こちらも簡単には破れないのでお子様のいたずらやペットの引っかき対策になります。
また、表面の水拭きができるのでお手入れも簡単にでき、和紙のような柔らかな光と風合いが実現されています。
タフトップ
ワーロン紙の中には、タフトップという強化障子紙もあります。タフトップは通常の障子紙の約5倍の強度で、破れにくく水に濡れても強い障子紙。原料にはパルプとレーヨン繊維が約20~40%配合されています。
裁断も簡単で張り替えの際はデンプンのりで簡単に貼ることができ、シワになりにくいのが特徴です。なのでDIYで張り替えをする方にも向いているのではないでしょうか。
そして水に濡れても強度はそのままなので、途中で破れずキレイに剥がすことが可能です。さらに剥がした後の障子の桟に、和紙の繊維がほとんど残らないところもメリットのひとつです。耐用年数は3~5年ほどになりますが、置かれている環境にもよりもっと早いほうがいい場合もあります。
再生紙 障子紙
再生紙は使用済みの紙(新聞紙・牛乳パック・段ボール)などの古紙を原料とし、その繊維を漉き直してリサイクルしてできる新たな紙のことです。よって新たな木材の代わりになるので森林伐採量が削減でき、廃棄物の量も減らせ環境に優しいのが特徴です。
再生紙はグレーがかった色で表面がざらっとした印象ですが、近年では加工技術が向上しているので普通紙と比較しても大差ない良いテクスチャーのものが増えています。
再生紙の障子紙は品質が高いものであれば耐久性もそれなりではありますが、通常の天然の和紙障子紙と比べると低くなるため、汚れや色あせが目立ってきたら早めの張り替えがいいのではないでしょうか。
紙そのものの種類の違いについて】
- 再生紙
ダンボール・新聞紙・牛乳パックなどのいらなくなった紙を再利用し、繊維状にしたものを再度漉いて作られた紙です。資源削減になり、環境にも優しいことから国や官公庁では再生紙を使うことがおすすめされています。原料の古紙にはインクなどの不純物が含まれているため、色はグレーがかった印象でざらっとした質感です。 - 上質紙
原料は科学パルプ100%でできている上質紙は、裏表にコーティングがされていないためプリンターなどの印字がキレイにできます。また、印字やコピーだけでなくボールペンでの書き込みにも適しています。コーテイングされている紙と比較すると、紙にコシがあり強度に優れているのも特徴のひとつ。 - 普通紙
コピーや印刷などで使用されている紙のほとんどは普通紙になります。さまざまな用途に幅広く対応できる紙で、日本で最もシェア率が高いコピー用紙とされています。少し厚みがあり、両面のコピーに対応しているものや紙に色がついているカラー用紙など、さまざまな種類があります。
さらに、再生紙は『厚紙』と『薄紙』の種類があります。
厚紙
厚紙とは一般的な普通紙より厚みがあり丈夫な紙のことです。
紙漉きの段階で多くの紙(5~7層)が重ねられているので温かみがあり破れにくいのが特徴です。シワになりにくいので作業がしやすく、たるみが出にくいので自分での張り替えも簡単にできます。
ただし、再生紙自体ほかの障子紙と比較すると耐久性が低いというデメリットがあります。
よって、犬や猫などの室内ペットや小さなお子様がいるご家庭では通常より破れるのが早い可能性があるので、1~2年もしくはそれ以内での張り替えが必要です。
薄紙
薄紙は「薄葉紙(うすようし)」と言われる、柔らかで透け感のある紙のことです。原料は厚紙と同様で古紙を漉いて作られます。
種類もさまざまで「純白」「白薄葉紙」「カラー薄葉紙」「厚口薄葉紙」「ワックスペーパー」などがあり、よく梱包やラッピングなどで使用されます。
ただし、障子紙としては厚紙に比べるとより耐久性は低くなりますので、ペットや小さなお子様がいるご家庭での使用はあまり向いていません。
こちらも破れやすいため、張り替え年数は1~2年、あるいはそれよりも早い張り替え時期がくる可能性が高いと言えます。
種類 | 素材 | 張り替え年数 | メリット | デメリット | 金額 |
手漉き和紙 | 三椏 雁皮 麻 | 楮2~5年程度 | ・調湿性がある ・視線を遮断できる ・断熱効果がある | ・吸湿性がある・破れやすい ・大量生産ができないため高価 ・日焼けで変色しやすい | ・お手入れが難しい△ |
機械漉き和紙 | マニラ麻 パルプ レーヨン | 楮1~2年程度 | ・調湿性がある ・視線を遮断できる ・断熱効果がある ・大量生産ができるため安価 | ・吸湿性がある・破れやすい ・日焼けで変色しやすい | ・お手入れが難しい○ |
ワーロン | 塩化ビニール樹脂 | 和紙(場合によっては10年) | 5~7年程度・日焼けしにくい ・和紙より断熱効果が高い ・何度も張り替えの必要がない ・水拭きが可能 ・UVカットができる ・和紙より張り替えが簡単 ・和紙に近い風合い | ・耐久性が高い・和紙より値段が高い ・破れるとまるごと張り替えする必要がある ・通気性や吸湿性がない | ・和紙より重量がある△ |
ペットワーロン | 和紙・ペット樹脂 | (場合によっては10年) | 5~7年程度・破れにくい ・水拭きができる ・和紙より張り替えが簡単 ・変色しにくい ・和紙に近い風合い | ・たるみにくい・和紙より価格が高い ・和紙より重量がある | ・通気性や吸湿性がない△ |
タフ・トップ | パルプ・レーヨン | 3~5年程度 | ・張り替えが簡単 ・破れにくい ・汚れにくい ・水拭きができる ・和紙に近い風合い ・剥が際に繊維が残らない | ・たるみにくい・和紙よ高価 | ・先の尖ったもので破れやすい△ |
再生紙 厚紙 | 牛乳パック 段ボールなどの古紙 | 新聞紙1~2年程度 | ・環境に優しい | ・安価・こまめにな張り替えが必要 | ・破れやすい◎ |
再生紙 薄紙 | 牛乳パック 段ボールなどの古紙 | 新聞紙1~2年程度 | ・バリエーションが豊富 ・環境に優しい | ・安価・こまめな張り替えが必要 | ・厚紙より破れやすい◎ |
障子紙の張り替えは専門店がおすすめ
障子の張り替えは自分でもできますが、総合的にみると専門店へ依頼をすることがおすすめです。
こちらでは、障子の張り替えを業者に依頼するメリット・デメリットをお伝えしていきます。
専門店に障子の張替えを依頼するメリット
- プロに相談することで適切な障子紙を選んでくれる
- DIYでの仕上がりと全然違うプロならではの美しい仕上がり
- 作業の時間や手間が省ける
- 失敗のリスクがなく安心して任せられる
- 無料の保証制度があるお店もある
- 建付けの調節を無料で実施してくれるお店もある
- 障子だけでなく、襖や網戸についての相談もできる
- お家の全体的なお悩み相談ができるお店もある
専門店に障子の張替えを依頼するデメリット
- 費用がかかる
- 悪徳業者が一定数存在する
障子の張替えを専門店に依頼する際の注意点
障子の張り替えは専門業者に依頼することを推奨しますが、こちらでは専門店に依頼する際の注意点を解説していきます。
- 見積価格はどのような基準で決まるのかを確認しておく
障子の張り替え見積もりは一般的に1枚1,500円〜8,000円程度です。
ですが、猫間障子などは作りが複雑で張り替えにひと手間かかるので追加料金を取っている店舗もあります。 - お店の口コミをSNSなどでエゴサーチする
店舗名をGoogleなどで検索しお店の口コミや評価を確認する。 - 店舗は家の近くにあるか
家から近い店舗のほうが何かあったときに素早く駆けつけてくれるので安心 - 張替え後の保証制度はあるか
張り替えから30日以内であれば不具合に無料で対応してくれたり、定期点検をしてくれるかを確認する。 - 張り替え実績の開示はあるか
ホームページにビフォーアフターの写真があると、依頼したほうはイメージがしやすいので安心してお任せできる。 - 無料で訪問見積もりを行っているか
障子は建具のサイズや経年劣化の具合によって金額が異なるので、事前に見積もりが必要。 - 訪問見積もりをキャンセルした場合費用を請求されないか
たまにキャンセルをすると出張代などとしいくらか請求してくる業者もいるため。 - お店の雰囲気やスタッフの対応
訪問や電話の際、スタッフの対応は良いかやお店の雰囲気はいいか、柔軟性はあるかなどを確認する。 - 自社施工を実施している店舗か
自社施工を施しているお店は価格も抑えられており、職人がしっかりとした技術をもっているため、初めての依頼でも丁寧に対応してくれる。そのため、安心して依頼ができる。
張り替え専門店を選ぶ際は上記のようなことがポイントになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、障子紙の種類について細分化し詳しくご紹介しました。障子とは主に和室に使われ、桟に障子紙を貼り付けた歴史のある建具です。障子は、
- 外の光を柔らかく取り込む「採光効果」
- 湿度を調整できるフィルターのような「調湿効果」
- 夏は涼しく冬は暖かく過ごせる「断熱効果」
- 部屋の中の様子を隠す「視線を遮る効果」
などのメリットがあります。
障子紙の種類は一般的なイメージの和紙だけではなく、強化障子紙・再生紙障子紙などもあり、さらに細かく分けられることがわかりました。ご紹介した障子紙はそれぞれ目安の張り替え年数がありますが、劣化が目に見えてわかるようであれば早めの張り替えがおすすめです。
また、障子の張り替えはDIYではなく張り替え専門店への依頼が確実です。専門店であれば総合的に見て張り替えの際のリスクがなく、安心して作業を任せられます。その際は悪徳業者に騙されず業者選びのポイントをしっかりと把握し、相性のいい専門店を選ぶことが重要になります。
ご紹介した障子紙にはそれぞれメリット・デメリットがあります。張り替えを考えている方やこれから和室を作る予定の方は、ご自分の環境やライフスタイルに合わせて適した障子紙を探してみてください。この記事が素敵なお部屋作りにお役立ていただけますと幸いです。