はじめまして、福岡県・佐賀県・熊本県(一部地域)の以下の駆けつけ地域を中心に【襖・障子・畳・網戸】の張り替え専門店『 家美装(いえびそう)』です。
- 福岡県 柳川市・大牟田市・みやま市・筑後市・大木町・大川市
- 佐賀県 神埼市・鳥栖市・吉野ヶ里町・上峰町・みやき町・基山町
- 熊本県 荒尾市
今回の記事はこんな方向けの記事になります。
・マイホームを購入して、これから和室を作るべきか迷っている方
・アルミ建具が何か気になるけどよく分からないから詳しく知りたい方
記事を読んでいただくと、下記のようなことが分かります。
- 和室のある暮らしがなぜいいのか
- アルミ建具とは何か
- アルミ建具の特徴は何か
- 障子用のアルミ建具にはどのような商品があるのか
和室とは日本の昔ながらの様式のお部屋で、木材や素材の良さを最大限に活かした建築物です。
床は「畳」、窓には「障子」、部屋の仕切りには「襖」が使われるのが特徴的です。
和室は日本人の昔ながらの知恵により夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができます。
しかし、近年では和室のある家は少なくなっています。
また、マイホームに和室を作ると高価なため、若年層の和室離れも進んでいます。その中で注目されているのが「アルミ建具(たてぐ)」。マイホームに和室を取り入れたいけど、費用でお困りの方に安価で取り入れることができるため、今注目を浴びています。
この記事では、和室文化の素晴らしさも含め、安価で気軽にマイホームに和室を取り入れられる「アルミ建具」について詳しくご紹介していきます。
後半ではアルミ建具の商品の紹介もしていますので、マイホーム購入予定で和室を作りたいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。
和室文化の素晴らしさ
和室は鎌倉〜室町時代から作られてきた日本の伝統あるお部屋。畳に寝転んで、外の景色を眺められることは日本人であれば何とも言えない心地よさと快適さを覚える空間と言えます。
和室は汎用性がとても高いというのも魅力のひとつです。
座卓と座布団を置けば居間に、布団を敷けば寝室になるほか、食事や子供部屋としても使えます。
また、素足でも気持ちいい「畳」、外の光を優しく取り込んでくれる「障子」や湿度調整や間仕切りの役割をする「襖」は、人々に暮らしの快適さを与えてくれます。和室は、日本人が心地よく暮らせるためになくてはならないものであることが分かります。
アルミ建具(たてぐ)とは?
『アルミ建具』とは、アルミニウムでできた建具のことで、「建具」とは、住居の空間を仕切る役割をし開閉できるものの総称です。
窓枠・扉・引戸・障子・襖なども建具のひとつになります。
空間を仕切ることや、人や物の出入り・採光・換気・通風またはそれらを防ぐことを目的に使用されます。
「アルミサッシ」という言葉も耳にすることがありますが、こちらは窓枠や窓枠が使われている窓全体のことを指します。
近年の技術はとても優れており、木材に近い質感のアルミ建具などもあるため、昔よりも気軽に和室を取り入れられる時代になっています。アルミ建具を詳しく知っていただくことでマイホームの和室の幅を広げることができます。
「現在」のアルミ建具と「昔」のアルミ建具の違い
アルミ建具は昔から存在しています。
現在のアルミ建具は、昔のアルミ建具からどのように変わったのか簡単にご紹介いたします。
アルミ建具は昭和35年ごろから多くのメーカーが製造を開始し、当時は木製の建具が主流でしたが、昭和39年〜40年ごろには住宅用のサッシが普及し始め、現在では日本のアルミ建具普及率は約80%にも及んでいます。
ところが、今ではアルミ建具よりも「アルミ樹脂複合建具」と呼ばれるものが新しく現在の家づくりで最も提案されています。
「アルミ樹脂複合建具」は、”外側がアルミニウム“、”内側が樹脂“でできているのが特徴になります。
この最近需要が増してきた、「アルミ樹脂複合建具」が昔のアルミ建具のデメリットをどのように克服しているのかをアルミ建具の補修なども含めて回摂津していきます。
- 塗料が剝がれやすいところが改善された
昔のアルミ建具はアルミ表面の特性上、塗料との相性に問題があったため、アルミ建具の塗料が剝がれやすいというデメリットがありました。現在は塗料の改良により、コーティングの剥げも大きく改善されています。 - 断熱性が低いところが改善された
アルミ建具は金属でできているため、断熱性が低いというところがデメリットです。また、伝導性が高く夏や冬になると外気の影響を受けやすく、結露ができやすいという欠点があります。それを改善するためにできたのが「アルミ樹脂複合建具」です。
断熱性や気密性に優れた樹脂を内側にして複合することで、アルミ建具の断熱性の低さを改善しています。そしてアルミと樹脂の両方のいいところを合わせてあるので、断熱性だけではなく耐久性・強度・気密性などという窓に不可欠な全ての要素を持っています。 - カラーや質感のバリエーションが豊富に
アルミ建具は当初はシルバー1色のみでしたが、1970年代〜カラー化が進みはじめ、ゴールド・アンバー(こげ茶系)・ホワイト・ブロンズ・ブラック・マットブラウン・グレーなどが次々登場しました。中でも人気色はグレー系になり、日本の伝統を残しつつ時代に合わせさまざまな様式のスタイルと融合し、新しい個性を生み出しています。
アルミ建具の特徴
アルミ建具の特徴と一般的な木材の建具・アルミ樹脂建具の特徴をそれぞれ表にしまとめました。また、アルミ建具の補修や交換についても説明していきます。
アルミ建具の特徴
メリット | ・加工が簡単なため、コスパが良い ・窓の開閉が軽く負担がかからない ・腐食に強い ・安価で購入しやすい ・加工しやすい ・塗装がしやすい ・お手入れが簡単 ・工期が早い ・見栄えが良い ・メンテナンスが簡単 ・反りかえ ・ゆがみがない ・大量生産ができる ・デザイン性が高い ・カラーバリエーションが豊富 ・軽量で扱いやすい | ・頑丈である
デメリット | ・冬は結露起きやすい ・サビる可能性がある ・補修がしにくい | ・熱を伝えやすく断熱性が低い
メーカー | ・LIXIL ・パナソニック ・大建 など | 建材メーカー
価格 | ・約14,000円程度 |
カラーバリエーション(質感も含む) | ・ホワイト ・ブロンズ ・ブラック ・ブラウン ・シャンパングレイ ・ゴールド ・アンバー ・マットブラウン など | ・シルバー
経年劣化 | ・一般的に20~40年とされている(環境や塗装方法によって変わる) |
木材建具の特徴
メリット | ・オリジナルで作ることができる ・結露しにくい ・環境に優しい ・寸法が自由に決められる ・材質の種類が選べる ・気密 ・水密 ・耐風圧 ・遮音全てにおいて性能が良い ・断熱性が高く光熱費削減になる | ・質感や見栄えが良い
デメリット | ・塗装の手間がかかる ・枠材には質の良い木材が必要なので値段が高い ・職人が工場で作るため大量生産ができない ・重いので動かしにくいときがある | ・設計をするために枠材の加工が必要
メーカー | ・建具職人が工場で作成する |
価格 | ・約60,000円程度 |
カラーバリエーション(質感も含む) | ・アッシュ ・ナチュラル ・モカ ・ダーク ・アイボリー など | ・ホワイト
経年劣化 | ・約5~20年くらい(ドアノブ金具~本体を含む) |
アルミ樹脂建具の特徴
メリット | ・メンテナンスがほとんど必要ない ・価格が安い ・デザインが豊富 ・樹脂の部分は結露を防ぐ ・見た目がキレイ ・価格が高く設定されている ・長期使用に耐えられる | ・アルミ建具に比べると断熱性が高い
デメリット | ・純粋な樹脂建具と比べると断熱性や防音効果が低い | ・アルミ建具に比べると紫外線に弱い
メーカー | ・三協アルミ ・YKK AP など | ・LIXIL
価格 | ・約22,000円程度 |
カラーバリエーション(質感も含む) | ・シャンパングレイ ・ブラック ・ホットブラウン ・ホワイト ・サンシルバー ・ダーク・マットホワイト(アルミ色・樹脂色合わせて) など | ・ブロンズ
経年劣化 | ・約30~50年程度(樹脂面の劣化がアルミより早いが置かれている環境などにもよる) |
アルミ建具の補修について
アルミ建具は軽量で強度があり加工がしやすいというメリットがありますが、その一方で補修しづらいというのがデメリットがあります。
すり傷・引っかき傷・凹みなどがアルミ建具でよくある傷で、このような傷が浅い場合であれば、ホームセンターで販売されている「補修ペン」や「研磨剤」などを使ってご自身で補修することが可能かと思われます。
その他に、経年劣化で起きたアルミの腐食や大きなものをぶつけてできた深い傷などは、DIYでは補修することは困難です。
特に腐食においては、置かれている環境が厳しい場合が多く、補修できたとしてもすぐに腐食を繰り返してしまう可能性が高いです。
また、大きく曲がってしまった場合もアルミは金属疲労に弱いことから繰り返し補修を行うと折れてしまう可能性が高く、直す際も専門的な道具がないと元に戻すのは難しいです。
アルミ建具を補修する際は、ご自身で小さな傷なのか大きな傷なのかしっかりと見極め、判断が困難な場合はプロの業者に相談/依頼するのがベストだと言えます。
木製建具からアルミ建具に交換はできる?
現在の木製建具をアルミ建具に交換することは可能です。
こちらもお客様からも聞かれる時もありますので、木製建具からアルミ建具に交換することのメリット以下をお伝えしています。
- 重い扉の開閉が軽くなり楽になる
- モダンなお部屋を演出できる
- 日々のメンテナンスが楽になる
- 経年劣化を遅らせることができる
また、その反対で今使われているアルミ建具を木製建具に交換することも可能です。その際のメリットとして挙げられるのは以下になります。
- 断熱性が高まり光熱費が抑えられる
- 気密・遮音・水密・耐風圧などにおいて性能が良い
- 結露が起こらない
ただし、どちらの場合もメリットだけではなくデメリットもありますので、交換する際は自分にとってより快適な暮らしができるのかを考え選んでいくことが大切です。
障子・襖のアルミ建具とは、どのようなものか
こちらでは、障子・襖のアルミ建具はどのようなものかを解説していきます。
「 障子 」のアルミ建具
「アルミ障子」とは、格子がアルミニウムで作られた障子を指します。
かつて、障子は格子部分が木製でできており、障子紙が張られていました。現在、障子紙も樹脂でできたものも多いため、昔のようにすぐに破れるというデメリットが解消されています。
また、アルミ障子は木製と比較すると耐久性がよく、水拭が可能なためお手入れが簡単というところもメリットのひとつです。
そして、色や質感なども好みのものを選べるため、お部屋を自分好みにコーディネートができるのも嬉しいポイントです。
障子は少し暗いイメージがあるかもしれませんが、アルミ障子なら外からの光も柔らかに取り込むことができ、明るくモダンな部屋を演出してくれます。
「 襖 」のアルミ建具
「アルミ襖」とは、以前は木でできていた枠や引手などをアルミニウムで作った襖です。
アルミ襖は丈夫で軽く反りにくいという特徴や、汚れたらサッと拭けてお手入れが簡単というメリットがあります。
扱いやすいため新築はもちろん、一戸建てやマンションのリフォームにも最適です。また、施設や病院の部屋の仕切りで使われることも多く、アルミ襖と同様にデザインや質感など、好きなタイプを選べるのでお部屋をおしゃれに演出することができます。
「アルミ障子」「アルミ襖」どちらも昔からの様式や伝統などが育んだ形を受け継ぎ、上品で美しいたたずまいを演出しながらも開閉は軽く、丈夫で傷がつきにくいという性能を持ち合わせています。
障子・襖のアルミ建具の商品紹介
こちらではアルミ障子とアルミ襖の商品の紹介をします。
障子のアルミ建具①
和室洋室どちらでも違和感なく使える内障子で一般的な障子紙の2倍の強度の障子紙付の商品になります。格子のカラーバリエーションは6色から好みのものが選べ、モダンな和室を作りたい方におすすめです。
障子のアルミ建具②
こちらはアルミ障子に使われるストッパーです。
アルミ障子には必要不可欠なもので、障子を開閉する際に、枠と障子の間に手を挟むというような事故を防ぐために使われる商品になります。
襖のアルミ建具①
アルミニウム合金でできた、襖の引手など用の取手になります。
銀・黄・黒の3つの色から選べ、モダンでスタイリッシュなデザインです。取り付け・取り外しが簡単なのでDIYにもぴったりの商品です。
襖のアルミ建具②
こちらは樹脂パネルが使われたアルミ襖です。
柔らかに光を取り込むことができるため、寝室の仕切りなどにもぴったりの商品です。張り替えるだけでお部屋が一気におしゃれな洋室に生まれ変わります。
アルミ建具で和室を作るなら専門店に相談がおすすめ
アルミ建具はネットでも注文ができ、軽量で取り扱いやすいためDIYを試みる方もいるかもしれません。
しかし建付けや補修などは専門店に依頼するのが確かだと言えます。
専門店をおすすめする理由は以下になります。
- 自分好みの建具を見たり触れたりして確かめてから頼める
- 熟練のスタッフから自分たちに合う建具を紹介してもらえる
- 従来の木製建具とアルミ建具の違いを再度詳しく教えてもらえる
- 作業の時間や手間がかからない
- 工具を準備しなくてよい
- トラブルをすぐに解決してくれる
- アフターサービスが充実している
- キレイに補修をしてもらえる
まとめ
今回は和室文化の素晴らしさも含め、アルミ建具の特徴や昔との違いや商品についても詳しくご紹介しました。
近年はマイホームの洋風化が進んでいることもあり、和室がひとつもない家もたくさんあります。しかし、和室は汎用性がとても高いうえ、日本人が快適に暮らすためのメリットがたくさんあります。
木製の建具は価格が高く古いというイメージがありますが、それを払拭してくれるのがアルミ建具。アルミ建具は強度が高くお手入れが簡単でバリエーションも豊富なので、和室を作るうえで選択肢のひとつとして、幅が広がります。さらに、アルミ建具にはアルミのデメリットを改善した、ハイブリッドな建具「アルミ樹脂複合建具」もあることがわかりました。
また、アルミ建具は取扱いがしやすくメリットもたくさんありますが、補修については傷の程度により難易度が高くなってしまいます。なので、自分で判断せず専門店にお願いすることがおすすめです。
これからマイホームを購入しようと考えている人は、アルミ建具の特徴を理解し、ぜひおしゃれな和室を作ることを検討してみてください。