『襖のお手入れはどうすればいいのかわからない・・・』
『 襖を新しく張り替えたけど、長持ちさせるには? 』
『襖を痛めてしまう行動には、どんなものがあるの?』
そんな、襖の普段のお手入れに関するお悩みにお答えします。
襖のお手入れにはいくつかのポイントがあります。
見落としがちなこともありますので、この記事ではしっかりとお伝えしていきます。
襖は、日本の伝統的な建具のひとつです。そこには古くからの知恵がつまっています。
襖は決してお安いものではなく、張り替え年数も短いもので数年から長いもので15〜20年ほどのものもあります。
だからこそ、しっかりとお手入れ方法や注意点を学び、できるだけ長く綺麗に襖をお使いいただければと思っています。
記事の後半では、襖の張り替えについてもお伝えしますのでぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
襖(ふすま)の日々のお手入れの重要性
ここでは、襖のお手入れの重要性についてお伝えします。
日々のお手入れ・メンテナンスを怠ると襖にどのような悪影響があるのか、1つずつご紹介します。
劣化を早めてしまう
襖のお手入れを怠ると劣化を早めてしまいます。
襖の枠や内部は「木材」で、表面に貼ってあるものは「紙」です。
どちらも繊細な天然素材であり、経年劣化はつきものですが、長く綺麗に使い続けたい方は日々のメンテナンスがとても重要になります。
シミやカビの原因になる
普段のお手入れを怠ると、シミやカビの原因となります。
せっかくの襖にシミやカビが生えてしまっては台無しです。
和室はお客様をお迎えすることも多い場所であり、家の中で最も目に止まる場所になります。
障子が破れていたり、畳が日焼けしてボロボロだったり、襖もシミやカビができていたら良い印象を与えられません。
日々のちょっとしたお手入れで、シミやカビは簡単に予防することができます。
襖そのものを痛めてしまう
襖は、何度も襖紙を張替えられるように作られています。
張り替えがしやすいように、上下の枠・左右の枠を取り外して、中身(紙を貼る部分)を取り出せるようにできています。
襖の良いところとして、枠は交換せずに、襖紙を張り替えるだけで見違えるように部屋の雰囲気を変えることができます。
しかし、普段のお手入れを怠ると、襖そのものを痛めてしまうことにもつながります。
最悪、「襖を新調してから1-2年しか経っていないのに丸っと新調しないといけないかも。。。」となるかもしれません。
紙の部分の経年劣化は仕方がないとしても、襖そのものをダメにしてしまうような事態は避けたいです。
予防は、日々の簡単なお手入れで十分にできるのでこれから「簡単なお手入れで襖を長持ちさせる方法」をお伝えします。
襖のお手入れや長持ちさせる方法
ここでは、襖のお手入れの方法をお伝えします。
実は、日々のちょっとしたお手入れで襖を長持ちさせることができますので、1つずつご説明します。
襖は「紙」です。
安易に水拭きなどしてしまうと、シミや破れの原因となることも。
いくつか重要なポイントがありますので、是非間違いのないお手入れで襖を綺麗に長持ちさせてください。
風通しを良くする
襖を長持ちさせるために非常に重要なことは、風通しを良くすることです。
襖など日本の伝統的な家屋に使われている建具は先人の知恵が多く詰まっています。
伝統的な襖に使われている素材は、天然素材であるため室内の湿気が多くなると湿気を吸収してくれたり、室内が乾燥してくると襖に含まれていた湿気を放出したりと、日都度調整してくれる機能があります。
しかしながら、換気をせずに部屋の湿度が高い状態になると襖は湿気を放出できず、それが原因で襖が傷んでしまいます。
そのために必要なことが、「換気」です。
目安として、1日に30分程度は換気をすることで襖のキレイな状態が続き、長持ちします。
※換気もやり過ぎると逆に襖を痛めてしまうことになるのでご注意ください。
はたきなどでホコリを落とす
表面をはたきなどで払い、ホコリを落としましょう。
ホコリが襖の紙に付着したまま放置すると、そのホコリに水分が付着することで襖のシミやカビの原因となります。
また、はたきは襖の表面を痛めることのないよう、やわらかい素材のものを選んでお使いください。
ホコリも積もってから除去をするのではなく、ホコリが見えないうちから週に2-3回程度、はたきで襖を払ってあげてください。
日々のちょっとしたメンテナンスを継続するだけで気持ちよく襖を長く使い続けることができます。
引手・取手の手入れ
襖の中で「引手」・「取手」は、襖の開閉時に触れる部分になりますので、もっとも汚れがつきやすい場所になります。
タオルや布などで優しく乾拭き、もしくは固く絞った状態で水拭きしましょう。
水拭きの場合は、水分を多く含んだタオルや布で拭いてしまうと、襖の木材部分や紙の部分が傷んでしまうため注意してください。
目安としては、週に1回程度。汚れが目立つ前からお手入れしてあげることをお勧めします。
また、引手・取手のお手入れをする際に時々で良いので、引手・取手が「ボロボロになっていないか?」「外れかけていないか?」など状態も見ておくことオススメします。
引手・取手のガタつきやグラつきがあると、引手・取手が外れてしまい襖やご自身の指まで傷つけてしまうこともあります。
是非、簡単にで良いのでこまめなチェックをお願いします。
溝の掃除も忘れずに
忘れてはならないのが、溝の掃除です。
溝はどうしてのホコリが溜まりやすい箇所になります。
定期的に掃除機などでホコリを除去するようにしてください。
襖は溝をすべらせて開けたり閉めたりするので、溝にホコリがたまると開閉時の動きも悪くなりストレスとなります。
また、たまに襖を溝から外して、襖の下の部分にこびりついているホコリも定期的に除去しましょう。
外した襖で床や畳を傷つけないように、使わなくなった毛布などを用意しておき、その上に置くようにすることオススメします。
襖の中には重いものもありますので、取り外すときに重さを感じたら取り外し作業は無理せずに誰かに頼むか私たち襖屋にご連絡ください。
しかしながら、普段から溝の掃除をしていれば、襖と溝の間にホコリが溜まることは少なく襖を取り外してまで掃除をすることはありません。
是非普段のお掃除の際に、面倒かもしれませんが襖の溝のお掃除もお願いします。
※注意※ 襖を痛めてしまう行動とは?
襖のお手入れの方法をお伝えしましたが、次は襖を痛めてしまう行動についてお伝えします。
「良かれと思ってやっていたことが、逆効果だった・・・」ということもありますのでご注意ください。
日当たりにご注意
日当たりには、十分に注意ください。
襖は「紙」ですので、直射日光は変色の原因となります。
時間帯などで日光が差し込む場合は、障子・カーテンを閉めるなどして直射日光を遮るようにしてください。
無理に開け閉めしない
無理な襖の開け閉めも厳禁です。
襖は、引手・取手を持って軽く動かせるように調整されています。
動きが悪いようであれば、一度溝や襖の下にホコリが溜まっている可能性がありますので、除去すると改善されます。
無理な開け閉めは、引手・取手が取れてしまう原因になりますし、紙を傷つける原因にもなります。
あまりに動きが悪いときは建て付けが悪くなっている可能性もありますので、私たちのような襖の張り替え専門店に依頼するのがよいでしょう。
※本襖は日本伝統的な技法で作られているため長年使うことによる反り(そり)や湿気が原因の反りが少ないですが、1枚の木の板でできた戸襖やダンボールや発泡スチロールでできた襖は、湿気や熱による反りが激しいため、長い間襖を使われる方は価格は上がりますが本襖(ほんふすま)を使われることをオススメします。
襖の張替えをご検討ください
変色・シミ・破れがある場合は、張替えもご検討ください。
冒頭でもお伝えしましたが、襖は繰り返し張替えができるように作られています。
襖を張替えたり新調すると、部屋の雰囲気がずいぶんと変わります。
1つの目安として、以前張り替えたのが10年前であれば、そろそろ張り替え時期といえるでしょう。
張り替えた方がよいか判断が難しい場合は、是非『家美装』までご相談下さい。
DIY 自分で張替えをするときの注意点
襖の張替えをするのであれば、「自分でやってみたい!」「お金をかけたくないから自分でやってみる!」と思う方もいらっしゃると思います。
現在は、簡単にDIYできるものもたくさん販売されています。
しかしながら、注意点も多くございます。
見誤るとせっかく自分で張り替えたのにうまく張り替えできず業者さんに依頼することになり、費用節約のためが余計に費用がかかり失敗してしまったという方も多くみかけます。実際に、弊社にお問い合わせをいただく方でもそのようなお客様はいらっしゃいます。
今後、別記事にはなりますが、DIYで襖紙を張り替える方法を説明した記事もアップする予定です。
その際に詳しい張り替え手順をご紹介しますので、今回は簡単に注意すべき点の概要だけお伝えいたします。
襖の種類は?
襖には、日本の伝統的な襖の「本襖(ほんふすま)」、和室と洋室を分ける際に仕切りとして使われる1枚の木の板で作られた「戸襖(とぶすま)」
最近では、「段ボール襖」「発泡スチロール襖」「ペーパーコア襖」と呼ばれる軽くて費用も抑えられた襖も登場し、時代の流れとともに新しい素材やモノが多くできてきています。
段ボール・発泡スチロールでできた、「段ボール襖」「発泡スチロール襖」使う分には軽くて問題ありませんが、張り替えとなると張り替える襖紙と襖そのものの素材を考慮して選ばなければなりません。
例えば、DIYの襖紙の中にはアイロンで簡単に貼れるものもあります。しかし、発泡スチロール襖だと中身が発泡スチロールのためアイロンで貼り付ける襖紙を貼るのはアイロンの熱で発泡スチロールが溶けてしまうためオススメしません。
「費用」・「素材」・「目的」・「お手入れの手間」・「経年劣化年数」などトータルで考えて、できれば長く使われることを想定して襖を選ぶことオススメいたします。襖は素材はもちろん。壁紙の種類や引手・取手の種類も豊富にあるため選ぶのに非常に苦労します。
弊社「家美装」では、お客様のご要望に応じて適切なご提案をしておりますので是非一度、襖のプロにご相談ください。
まとめ
今回は、襖のお手入れの仕方や注意点を解説しました。
ちょっとした気づかいや普段のこまめなお手入れで、襖のキレイな状態は保て、長持ちさせることができます。
ぜひ、普段の生活で襖のお手入れする習慣を取り入れてみてください。
襖は、何度でも紙を張り替えられるように作られています。
すでに襖が傷んでいる、張り替えを考えているという方は、一度弊社までご相談ください。
今まで襖のお手入れをしてこなかったという方も、襖を一度張り替えて心機一転。こまめなお手入れをはじめるのも良いかと思います。